EXILE総出演でも視聴率低迷?LDH”ブラック企業”報道の弊害か

写真は「HiGH & LOW ORIGINAL BEST ALBUM」より

 EXILE、三代目 J Soul Brothers人気もここまでか──。7月18日に放送された『しゃべくり007』(日本テレビ系)の結果がふるわない。AKIRA(34)や岩田剛典(27)、さらには劇団EXILEと、今をときめくEXILE一族が出演するも、8.7%という低視聴率だったことが明らかになったのだ。

「通常、『しゃべくり007』の平均視聴率は12%前後。最近は裏番組である『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の弱体化によって、さらに勢いが増していた。そんな人気番組で1桁は衝撃的。やはり出演者が悪かったとしか言いようがない」(芸能記者)

 EXILE、三代目 J Soul Brothers ともにCDセールスも爆発的な売り上げを誇る超人気グループ。なぜ、こんなにも視聴率が低いのだろうか?

「所属するLDHのブラック企業ぶりが話題になったことが大きいでしょう。部下に対して土下座や丸刈り、ラーメン10杯完食を強要していた事実を元社員が『週刊文春』(文藝春秋)で告発した一件です。これにより、『LDH』と検索すると第二検索ワードに『ブラック』が出てくるほど、この会社の“真っ黒ぶり”が白日のもとにさらされました」(芸能記者)

 同番組では終始、テロップで「EXILE軍団のヤバい私生活流出!?」という、意味深な見出しを流し続けていた。ある意味、制作サイドの戦略だったのかもしれないが、かえって裏目に出てしまったようだ。

■”ブラック企業”報道の思わぬ余波

 番組の構成事態は、いたってノーマルだった。

「恋愛事情や筋トレなどを各メンバーが赤裸々に明かし、スタジオは笑いに包まれていました。が、あの報道の後ですから、視聴者とはかなり温度差があったのでは」

 とは、前出の芸能記者の分析だ。

 思えば、ネットの伝播力は計り知れない。例えばタレントの北斗晶(49)はがん闘病中だが、夫・佐々木健介(49)が現役レスラー時代、後輩にドきつい暴力をふるった裏の顔がネットに出回っている昨今、北斗のイメージがネガティブなものになってしまっているように、今後、EXILEの会社がブラック=彼ら自身もブラック、という図式が視聴者の間で成立してしまう危険性もある。

 芸能界には、LDHのブラック企業ぶりは氷山の一角という声もある。まだまだ闇が解明されていないLDHは今後、騒ぎを収束できるのだろうか。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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