【プロ野球】金本・阪神と野村・阪神の1年目を比較…優勝まで何年待つべきか?

阪神優勝まであと何年待てばいいのか

「チームをいったん叩き潰す覚悟で、ゼロの状態から作り上げてほしい!」

 昨秋、阪神・坂井信也オーナーが金本知憲監督への監督就任要請で切り出した言葉だ。時をさかのぼること17年前、どん底状態にあったチームを救う救世主として要請されたのが、野村克也監督だった。生え抜きを監督に起用する人事が慣習化していた当時の阪神にとって、外様である野村監督の起用は異例のこと。この時、久万俊二郎オーナーが野村監督にかけた言葉は、「来年はイチからのスタート、任せられるのは野村さんしかいない」だった。

 チームを根本から作り上げる!

 両監督がオーナー直々に課されたものは酷似している。野村監督は在任3年間、すべて最下位でシーズンを終える。チーム成績では結果を残せず、ユニフォームを脱いだ。現在、シーズン途中ではあるものの、最下位に沈む阪神。果たして金本監督は野村監督と同じ道を歩むのであろうか。

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■若手の積極起用がモチベーションを上げる

 若手選手を積極起用する。

 「超変革」を掲げた金本監督が開幕からぶれないのは、たくさんの若手選手にチャンスを与えている点だ。

 もちろんすべての選手が結果を残しているとはいえないが、オールスターゲームに選出された高山俊や原口文仁などは、将来の主力として期待できるところまできている。

 金本監督と掛布雅之2軍監督とのコミュニケーションもスムーズ。掛布2軍監督の推薦で1軍に上がった選手は、すぐに起用する体制ができ上がっている。

 その典型が、育成枠から一夜のうちに這い上がった原口であろう。

「俺も原口のように」

 チャンスをもらえれば、後は結果を残すだけ。選手のモチベーションは自ずと上がっていく。

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