DMM.com ラボと東京大学情報理工学系研究科が、社会連携講座「マルチモーダル技術の応用研究」の開設を発表

DMM.com ラボと東京大学情報理工学系研究科が、社会連携講座「マルチモーダル技術の応用研究」の開設を発表

 株式会社DMM.comラボ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:開田栄次郎、以下DMM.comラボ)と東京大学情報理工学系研究科は2日、社会連携講座「時空間解析(マルチモーダル技術)の応用研究」を8月1日に開設したことを発表した。

 社会連携講座は公益性の高い共通課題について、東京大学と共同研究を実施しようとする民間機関等から受け入れる経費等を活用して、学部及び研究科等の教育研究を行う大学院組織等に置かれる講座で、「学術と社会の発展の推進及び本学における教育研究の進展・充実を図る」(東京大学)ことを目的としている。DMM.comラボによると、今回の社会連携講座では3年間で約1億円の予算を確保しつつ、世界最先端レベルの時空間解析マルチモーダル技術を用いた、ディスプレイやアトラクションに向けたVRの応用開発を行う予定だ。

 研究対象となるマルチモーダル技術は、表情,身振り・手振り,視線など様々なコミュニケーション方法を、人間と機械の間のコミュニケーションに応用しようという試みで、昨今ではバーチャルリアリティにおける、視聴覚以外のインターフェースモードへの積極的な転用が期待されている。

 講座を率いる東京大学情報理工学系研究科・猿渡洋教授は、今回の取り組みについて、次のようにコメントしている。

 「私達は社会への技術移転ということは常々考えており、これまでもやってきましたし、実用化している事例も多くあります。今回のDMM.comラボとの社会連携講座はいままで実用化していないようなエンターテイメントという分野なので、非常におもしろいなと思っており、これまでの技術移転とはまた違った展開ができると考えています。また全部がうまくいかないということをお互いに理解出来ていることも非常にありがたいです。“マーケットがあるかどうかわかりませんが一緒に見つけましょう”というスタンスに関してはものすごく合意ができています。DMM.comラボはマーケットがありますかと聞かれなかったのでいい会社だなと思いました」

 また、DMM.comラボCTO・城倉和孝氏のコメントは次の通り。

 「私どもが開発・運営するエンターテイメントサイトでは動画配信、オンラインゲームをはじめとしたWebサービスだけでなく、英会話、VRシアター、ロボットのディストリビューションなど、一つの軸にとらわれないビジネス展開しております。ビジネスの多様性を支えるテクノロジーはWeb技術にとどまらず、デバイス、機会学習、画像解析など幅広いものが求められています。世界最先端のテクノロジーで現実世界をバーチャルに再現する東京大学情報理工学系研究科の研究は、ライフスタイルに変化をもたらす革新的なものだと考えます。私どものビジネス経験を活かし、この技術をエンターテイメントの世界に取り入れて、今までにないVRサービスを提供したいという想いから、今回の社会連携講座を設置するに至りました。アウトプットはグループ会社DMM.futureworks と連携して日本市場だけでなく、海外市場への展開も計画しています」

 今後DMM.comラボではグループ会社と協力して、今回の取り組みで開発した技術を、テーマパークやショッピングモールなどの商業施設に導入するべく展開していく、としている。

プレスリリース:http://labo.dmm.com/information/2016/0802/163
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