「ヤツは正業に就く気なんて考え、さらさら持つ気もなくなっていた。女のヒモにでもなりたかったんじゃないか。一時は、付き合っていた彼女をAVに出して稼いでもらいたい、なんてことも言っていたしね」
「ヤツ」とは7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者福祉施設『津久井やまゆり園』に侵入し、わずか50分間のうちに45人を襲い、入所者19人を殺害、26人に重軽傷を負わせた元同施設職員の植松聖容疑者(26=同市)のことである。冒頭で語る親しい知人が植松容疑者と最後に会ったのは約3カ前、5月下旬のことだった。
文字通り戦後最悪の被害者を出した植松聖容疑者は犯行後、神奈川県警津久井署に出頭。殺人未遂と建造物侵入容疑で逮捕され、「今回の事件に関しては、突然のお別れをさせるようになってしまって、遺族の方には心から謝罪したいと思います」、「後悔も反省もしていない」と話していたという。自ら掲げた目標を達成し、満足気とも取れる供述だが、殺人鬼と化すまでの半生は、どれも中途半端で自堕落なものだったことが、この親しい知人ほか関係者の話から浮かび上がってきた。
植松容疑者は襲撃した施設からわずか約500メートル離れた一戸建て住宅で、小学校教諭の父と漫画作家の母親との間に生まれ育った。小中学校時代について近隣住民や同級生は、「真面目で明るい少年だった」と口を揃える。
「時々アニメの登場人物の真似をして周囲を笑わせることもありましたよ。本当にごく普通の、明るい性格という印象。中学時代はバスケット部に所属して、けっこう頑張っていた印象があります」(小・中学校時代の同級生)
中学校の卒業文集に綴った内容を見ると、
《中学の3年間はとても早く、最後の一年はほんとうにあっという間でした。楽しい思い出は、運動会の徒競走の時グウゼンこけてしまい、みんながかけつけて来て、感動のゴールをみんなで味わいました。感動しました!》
《将来はバンドを組んでちょっと売れたいです。そのあとコックさんになり、安定したお金がほしいです。楽しかったよ中学校!》
と、闇の部分は一切感じられない。
「中学卒業後は八王子市内の高校に進学して、父親と同じ教員に、それも養護学校の教員になることを目指していると常々言っていたんです」(同)
相模原殺傷事件 殺人鬼・植松聖容疑者の薬物漬けと女癖破滅半生(1)
2016.08.12 16:00
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