Photo via Visualhunt.com
拡張現実(AR)と言えば、近頃はもっぱら『ポケモンGO』が話題になっている。
スマートフォンを通して現実の風景を見ると、あたかもその場にポケモンのキャラクターがいるかのように見えるというものだ。
しかし、そこに映し出されたキャラクターは、背後の風景にまで影響は与えられない。
たとえば、茂みにピカチュウが現れたからと言って、背後の草木が揺れるわけではない。
そう、AR側から現実の風景に影響を与えることはできないのだ。
そこでマサチューセッツ工科大学(MIT)が、拡張現実側から現実の風景に影響を与える技術を発表した。
■ ポケモンの重みで揺れる茂み
それはARの課題の一つとされている、AR中のオブジェクトと現実の相互作用に関する研究だ。
この課題に対してMITが出した答えが、『Interactive Dynamic Video(IDV)』と呼ばれる技術だ。
IDVは画面に現れた拡張現実が、一緒に映し出されている現実のオブジェクトに干渉したり、あるいは現実にオブジェクトを操作する(つまりいじる)ことができる。
たとえばピカチュウがAR場に現れたら、背後の茂みがポケモンの重みで揺れるといったことが可能になるのだ。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=9f1fCCb3hVg]
あるいは、現実にある物体を、AR側からいじって揺らすといったことも可能になる。
■ AR側から現実に影響を及ぼす技術
このIDVは、どのような仕組みなのだろうか。
簡単に説明すれば、カメラが捉えた映像中のオブジェクトに対して、物が振動する際の形の変化を計算するアルゴリズムをリアルタイムで適応して映像に変化を与える、ということになる。