SMAP解散バブルでジャニーズが打ち出す”次の一手”とは

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 SMAP解散報道で、メンバーや事務所への様々な声が交錯している現状だが、これまでSMAPが歌ってきた楽曲を作ってきたミュージシャンからは、愛のあるコメントも挙がっている。

 解散を惜しむファンが行なっている“購買運動”で再び大きく売り上げを伸ばすこととなった『世界に一つだけの花』の制作者である槇原敬之(47)は、大阪市内で8月20日に行われたFM COCOLO主催の野外イベント『風のハミング』にゲスト出演した。ライブ終盤に同曲を披露する際に、共演者の歌手・KAN(53)から「この歌を受け継いでいくのは僕らしかいないよね」と問いかけられ、「僕らしかいないですよ」と同調。この名曲を、SMAP解散以後も歌い継いでいく意思を示すコメントを残した。

 さらに、『手を繋ごう』の楽曲提供をした“ヒャダイン”こと前山田健一(36)は、解散直後に自身のブログを更新。『手を繋ごう』の歌詞を引用し「ずっとファン これからもファン」と綴るなど、“SMAP愛”を強調している。

「SMAPに関わっていたミュージシャンからの“愛のあるコメント”に、少なからず救われたファンもいるようです。ファン自身が発信し起こった“『世界に一つだけの花』購買運動”のように、ミュージシャンの間でも何かしらの大きな運動が起こる可能性はあるかもしれません」(音楽関係者)

■SMAPは最後まで稼ぎ頭か?

 また、解散騒動が起こる前には『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に岡村靖幸(51)や電気グルーヴ、ceroなど音楽ファンから人気を集めるミュージシャンが出演しており、「もしやこの豪華メンツで次回作の楽曲提供するのか?」「もし提供になったら最高のアルバム」と“楽曲ファン”からのニューアルバムの期待も高まっていたという。

 こうした声に過敏に反応しているのが、ジャニーズ事務所なのだとか。

 ジャニーズサイドとしても、いまだ続く購買運動は予想外の事態だったようで、まさに“棚からぼた餅”だったという。

「こういった動きを察知した一部の事務所関係者から、年末までに新たなアルバムと、提供ミュージシャンによる『カバーアルバム』などを制作するべきだという声も挙がっているそうです。このタイミングでの楽曲発売は、ジャニーズにとってまたとないビジネスチャンス。ただでさえ、多大な損失が出るとされているジャニーズ事務所ですから、この“解散バブル”を利用しない手はないと考えているはずです」(芸能関係者)

 ファンとしては、今回の“お家事情”に呆れているところもあり、「これ以上ジャニーズにお金を落としたくない」と嘆くファンも徐々に増えているのが現状だ。ただ一方で、解散を惜しむファンが“復活”を願う購買運動もまだまだ衰えてはいない。

 ジャニーズとしてもSMAPで大きく儲けを出すことができるのは、解散する年内まで。やはりSMAPは、最後の最後まで稼ぎ頭のようだ。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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