「1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ」の著者の立石美津子が、ママ達の育児の素朴な疑問に応えるQ&A連載、【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】をお伝えします。
第51回は『世間のママはできているのに、できない自分はだめですか』の疑問にお応えしましたが、第52回のテーマはこちら。
■“叱る”と“怒る”の違いそもそも、“怒る”と“叱る”の違いってなんでしょう?
・怒る……感情をぶちまけて相手を動かそうとすること、要は八つ当たり。
自分の腹の虫をおさめるために、相手がどんな不愉快な思いをしようと関係がない。
・叱る……相手のためを思って、より良い方向へ導こうとすること。
そして相手が反省するように教え諭すこと。
明確な違いは、“誰のためか”ということです。
■難しい使い分け
言葉の意味の違いを頭では理解していても、まだ子育てをスタートして数年しか経っていないママが、実行するのは、かなりハードルが高いですよね。
「怒らずに叱りなさい」と言われても、そう簡単にはできません。
料理が苦手なママが、「赤いパプリカと赤ピーマンを料理により使い分けなさい」「ヒラメとカレイの違いが分かりますか?」「冷や麦とそうめんの違いは?」と言われても、違いなんて分からないですよね。
それに、“叱る・怒る・注意する・改善させる”のも、受け止める子どもにとっては、ほとんど違いがなかったりします。
■怒る以上に良くない注意の仕方
さらに良くないのは、「感情的に怒ってしつけてはいけない」と考えて、それを文字通りに受け取り、普通の顔をして「ダメですよ~」と注意しているケースです。
これでは、親の言葉は子どもの左耳から右耳へすり抜けてしまい、ちっとも言うことを聞きません。
言うことを聞かないばかりか、感情もあらわにせず、言葉も柔らかなので甘く見られたりします。
■どんな風に叱れば良いのか子どもをしつけるのはすごくエネルギーのいることです。ぜひ、そのエネルギーをフル活用してください。
心の中で感情的になっていてもいいんです。ただし、声に出すときには、言葉を選びましょう。
「うるさい!黙れ!」ではなく「静かにしましょう」と言います。
でも、その時の語気(=言葉の気迫のようなもの)を強くし、顔つきは普段より少しだけ怖くします。
こうすることで、少しだけ“怒る→叱る”に近づきますよ。
言葉の内容でなく語気、目力、表情でしつけるのです。
“怒ってはいけない、叱ってしつける”と言われてもわけがわからず難しいですが、“心では怒っていても、言葉は丁寧に”と考えれば、できそうじゃありませんか?
(立石美津子)