ポルトガルの首都リスボン。
ポルトガルの他の都市とは比べものにならないほど都会の印象が強いこの街にも、ノスタルジックな下町情緒漂うエリアがあります。それがアルファマ地区。
リスボン屈指の繁華街、バイシャ地区の東に位置するリスボンで最も古い街並みを残す地域です。1755年のリスボン大地震により、9000もの建物が倒壊しましたが、この地震の被害をあまり受けなかったアルファマ地区は、かつてのイスラム支配の面影を色濃く残す街並みをとどめています。
アルファマ地区のランドマークがカテドラル。カテドラルの前を市電(路面電車)が走る様子は、リスボンのアイコン的風景としてよく絵はがきなどにも使われています。
リスボンをイスラム教徒から奪回したアフォンソ・エンリケスにより、1147年からモスクの跡地に建設が始められたカテドラル。建設当時は要塞としての役割もあったことから、どっしりとした重厚感あふれる造りが印象的です。
カテドラルから坂道をのぼっていくと、テージョ川とアルファマの風景を望むポスタル・ド・ソル広場に出会います。広場から眺める、坂の上に古い建物が折り重なるようにして建つアルファマの街並みは最高。