闇に消えた「放送禁止映像」を大追跡!(6)<映画篇>酒井法子の初濡れ場「空蝉の森」は倒産で公開中止

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闇に消えた「放送禁止映像」を大追跡!(6)<映画篇>酒井法子の初濡れ場「空蝉の森」は倒産で公開中止

 不特定多数が視聴できるテレビに比べれば、客層を選ぶ映画は本来、クレームとは最も遠い位置にある。それでも、やはり事故は起こってしまうもの…。

 映画界において、鬼門とされるのが故・三島由紀夫氏の名前だ。自身が製作・監督・主演を務めた「憂国」(66年、ATG)は、興行的にも大ヒット。ただし、三島氏の最期と同じく割腹シーンがあるため、未亡人がフィルムの焼却を要請している。

 公開から40年後にようやくDVD化されたが、美輪(当時は丸山)明宏と共演した「黒蜥蜴」(68年、松竹)は今もソフト化が禁止の状態。また、その生涯を緒形拳主演で描いた「mishima」(84年、ルーカスフィルム)は、少年期の自慰シーンなどが遺族の怒りを買い、日本では公開もされないままだ。

 さて「大群獣ネズラ」(大映)と聞いても、誰もピンとこないはず。それもそのはずで、64年の公開を目指したものの、撮影に着ぐるみではなく本物のネズミをかき集めた。これにノミやダニが大量発生し、保健所の警告もあって撮影が中止になった。

 大映の怪獣映画第1作は、代わりに「大怪獣ガメラ」(65年)が務めている。

 同じ特撮で言えば、秘中の秘と呼べるのが「ノストラダムスの大予言」(74年、東宝)だ。五島勉の大ベストセラーを原作に、公開当初は「文部省推薦作」のお墨付きまでついていた。

 それが公開直後にさる反核団体の抗議を受け、該当個所を削除。今なおテレビ放映もソフト化もされないが、禁断の場面を、当時鑑賞した記憶としてここに列記すれば、

〈木の上で「どんぐりころころ」を歌う気がフレた開発大臣〉

〈死の灰の影響で人を食うようになった南洋の原住民〉

〈核戦争後の世界に登場する軟体人間〉

〈人口抑制のため、弱き者や能力なき者は消えてもらうと、とんでもない演説をする丹波哲郎〉

 ‥‥これでも、ほんの一例であることを補足しておく。

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