月9「カインとアベル」9.0%上昇要因は倉科カナの”魔性ぶり”か

カインとアベル | オフィシャルページ - フジテレビより

 兄と弟の対立構造が徐々に目に見えるようになり、会社でも女性関係でも物事が大きく動きそうな気配が出てきた「カインとアベル」(フジテレビ系)。11月21日放送の第6話は、自己最高となる9.0%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)の視聴率をマークするなど好調気配。「うわー、梓あかん奴やこいつ」と思わせる場面で始まり、「サッサとキスくらいしろやゴルァ」と言いたくなる場面で終わる、そんなお話でした。

 それじゃあまりにも省略しすぎなのでちゃんと書きますね。えー、第6話は、クライアントへの最終プレゼンを2週間後に控えた高田優(山田涼介)と矢作梓(倉科カナ)らが資料作りに奔走する一方、梓の婚約者である高田隆一(桐谷健太)は結婚を機に仕事を辞めるようにと彼女に迫り、2人の気持ちがすれ違っていく様子が描かれ、それと並行して優と梓が急接近していく……というストーリーでした。奇想天外さが薄れて普通のドラマになってきたのに伴い、平均視聴率も上昇。第6話は9.0%に上がり、同ドラマの最高記録(初回)を更新しました。

 バカバカしいツッコミどころが少なくなるのはそれはそれで残念ですが、個々の登場人物に注目するとまた違った楽しみ方があります。ここに来て、陳腐な表現ですが魔性の女っぷりを発揮しはじめたのが梓。婚約者の弟である優に後ろから抱きついておきながら、「はいっ、終了!」と一方的に去っていったり、翌日には何事もなかったかのように明るくあいさつしてきたり。優が戸惑いの表情を浮かべるのも無理ありません。

 優に気持ちがあるのかと思えば、隆一と新婚旅行の行き先について話している時は心から楽しそうで、心にウソを付いているようには見えません。なのになのに、優と2人きりになった時には「優くんの前だと不思議と素直になれちゃうんだよね」と言ってみたり、優と付き合う仮定の話をしてみたり。こんなふうにされたら、優だって「もしかしておいらを誘ってるんじゃないのー」って、どぶろっくみたいに思っちゃいます。ふと、「何言ってるんだろあたし」と涙ぐむような仕草をするあたり、あざといです。

 すっかり梓のペースに巻き込まれ、「オレ、梓さんのこともっと知りたいです」と、微妙に告白めいたことを口にする優。梓の瞳からあふれ出た一筋の涙をほほに触れてぬぐいます。わー絶対キスするよこれ、ついにキスしちゃうよこの2人、と思って画面を見守るも、急にヘタレる優。梓を抱きしめようとした両手を下ろし、悲しげな顔で梓を見つめるだけ。悲しいのは梓のほうじゃこのヘタレが! と言いたい。でも、逆に梓から唇を奪いに行くかと思ったら、いかないんだなあこれが。Twitterやネット掲示板は、「早くチューしろ」などの書き込みで大爆発。

 もうここまで2人の気持ちが急接近しちゃったら、キスしてないからセーフとかそういう問題じゃないんですよ。むしろキスしたほうがすっきりしてその後普通に接することができると思うので、ぜひ梓と優は一度キスしておくべきであると、今ここに提言をいたします。

 今回はそのほか、まったくストーリーに関係なさそうな、黒沢幸助(竹中直人)のバイセクシュアル宣言(?)や、これまたいまひとつストーリーに絡んでこない、優に一方的に思いを寄せる同僚の柴田ひかり(山崎紘菜)のポンコツぶり、悪気はないけど余計なことを言う部長・団衛(木下ほうか)など、ちょっとおもしろい人物描写が続出しました。

 前回は見せ場でいまひとつ存在感を発揮できなかった山田涼介も、今回は自分や他人が話した後に見せる目と表情の演技が冴えていました。切なさ、困惑、喜び、悲しみなど、それぞれの場面に応じた顔の演技がとても良かったように思います。逆に、桐谷健太の顔の演技がワンパターンに陥ってきたのが気になります。

 来週は優のプロジェクトの話がメインになりそうですが、2人でプレゼンに出かけている優と梓の関係にも何か進展があるはず。梓の魔性っぷりを楽しみに視聴します。

文・中島千代

ピックアップ PR 
ランキング
総合
エンタメ