フジの嵐”新春特番”は大きな賭け?前回惨敗『嵐ツボ』第2弾に不安の声

フジテレビの嵐新春特番は大きな賭け?前回惨敗『嵐ツボ』第2弾に不安の声

 フジテレビは2017年1月3日、夕方から約7時間半に渡ってジャニーズ・嵐のメンバーを起用する。その背景には、2016年内に解散するSMAPの看板番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系、以下同)終了を皮切りに、嵐を中心とした新たなジャニーズ路線を展開したい思惑が見え隠れする。

■新春に7時間半ぶっ通しで嵐起用の真意

 年末もNHKの『紅白歌合戦』に出演するなど忙しい日々が続く嵐。今や各メンバーがバラエティやドラマ、ニュース、映画など幅広い分野で活動し、個々の存在感が増してきた。SMAP解散を経る2017年以降は、ジャニーズ事務所内で否が応でも大黒柱としての立場を期待されている。そんな嵐を、フジテレビが新年早々に超大型特番で起用することが明らかになった。

 まずは3日の16時15分から特番『嵐ツボ』の第2弾がスタートする。その後は18時から『VS嵐 2017賀正新春豪華2本立てスペシャル』を放送。さらに21時からはグループメンバーの櫻井翔(34)が主演を務める新春大型ドラマ『君に捧げるエンブレム』を展開。合計7時間半もの間、嵐をぶっ通しで起用することが発表された。

「嵐冠のバラエティ番組は他局でも視聴率が低迷していて、同局のレギュラー冠番組『VS嵐』も二桁を割ることが珍しくありません。とくに7月20日に放送された前回の『嵐ツボ』は企画があまりに面白くないと批判の声が飛び、視聴率は7.9%に終わっています。2017年はジャニーズの屋台骨を支える立場の嵐としても、新年早々の視聴率大コケは絶対に許されない。それなのに、また『嵐ツボ』の第2弾が放送されるとあって、はやくも不安の声が出ています」(テレビ誌ライター)

 なぜ失敗した番組企画を続けて放送するのか。そこには、嵐ならでは番組作りの難しさが指摘される。

■嵐はやっぱりアイドル?NGの多さが…

 バラエティを冠番組に持つジャニーズの中では、嵐は特段“アイドル”であることを重視する部分がある。嵐はSMAPと違って、番組の中では体を張った体当たり企画やパロディコントというものは存在しない。

「嵐が身体を張る限界点がフジテレビの『VS嵐』で、メンバーがアトラクションに挑む程度。NGが多いのでお笑いやズッコケ企画が立てにくく、どうしても嵐でやれることがマンネリ化して飽きられている。特に冠番組での視聴率が低下しているのがそれを物語っています」(前出・ライター)

 昨年の大野智(35)に続いて浮上した二宮和也(33)の熱愛報道などファン離れの兆候は見られるが、それでも人気の高さは揺るがない。しかし、『嵐ツボ』の第2弾で嵐人気を証明できるのだろうか。2017年はもう一皮むけた嵐の姿を見たいものだが果たして?

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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