広島は闘争心の強い、気性の激しい土地柄。(映画『仁義なき戦い』の印象からか)そんなイメージをお持ちの方は多くいるのではないだろうか?
確かに、それは否定できない。広島弁も荒っぽい言葉にも聞こえる。では、その広島に本拠地を置くカープはやはり「武闘派球団」なのか?
今回は、年の瀬恒例となった格闘技イベントに便乗して、広島の選手が繰り広げた過去の乱闘劇を振り返り「広島最強の男」を考察してみたい。
※野球の見方が変わるスマホマガジン『野球太郎Pocket』と『週刊野球太郎』でニュースやコラムが読み放題!
■歴代屈指の怪力男・アレンの「長距離乱闘」
乱闘という言葉を聞いて、思い浮かぶのは外国人選手の大立ち回りが圧倒的に多い。広島にも多くの荒くれ外国人選手が在籍していた。
そのなかでも、最も恐るべき男はヤツを置いて他にいないだろう。
ヤツとは、1989年から3シーズンにわたって広島で暴れ回った「漆黒の長距離砲」ことアレンだ。189センチ92キロの巨体を誇り、腕っぷしの強さで果てしなく打球を飛ばすパワーは、広島史上最強との呼び声も高い。
そのアレンが、球史に残る大乱闘を繰り広げたのは1990年6月24日のこと。
大門和彦(大洋)から死球を受け激昂したアレンは、一目散に逃げる大門をバックスクリーンまで追いかけ回し、前代未聞の「長距離乱闘」を繰り広げたのだ。
アレンと風貌が瓜二つと言われた、チームメイトのヤングも加勢し、2人で大門を追いかけ回したシーンは、30年近く経った今でも鮮やかに記憶に残る。大男に2人に追いかけ回された大門は、生きた心地がしなかったことだろう。
結果、アレンは退場。また、加勢したヤングがアレンに間違われて取り押えられるというユーモラスな一面もあった乱闘劇だった。