師走に入り、年末もだいぶ押し迫ってきました。大晦日といえば除夜の鐘。
深夜0時、ちょうど日付が変わり新しい年が訪れるのを、鐘を突きながらお迎えする行事です。人が持つと言われている百八の煩悩を祓うため、鐘を108回つきます。煩悩についてしんみり考えながら、ゆく年を送りくる年を迎える。古より続くとても素晴らしい行事だと思います。
※煩悩…心を惑わせたり悩ませたり苦しめたりといった人間の欲のこと。
この大晦日の風物詩も時代によって変わります。東京都目黒区碑文谷にある名刹・圓融寺では、4年前から「除夜の鐘のつどい」と併せてプロジェクション・マッピング奉納を行っています。プロデュースは六本木ヒルズや富士急ハイランドなどのイベントも手掛けた町田聡氏。円融寺幼稚園の園児や子どもたちから募集した絵も特別投影されます。
プロジェクション・マッピングが投影されるのは、国の重要文化財でもある圓融寺の釈迦堂です。この釈迦堂、創建から700年という都内最古の建造物でもあります。700年もこの地に建っているという釈迦堂が、最新の音と光の技術で幻想的に浮かび上がる様はとても見事です。
圓融寺ホームページにはこれまでに開催されたプロジェクト・マッピングの動画もありますので、どうぞご覧ください。