フィギュア羽生結弦の考え方に傾倒するスキージャンプ高梨沙羅

| まいじつ
フィギュア羽生結弦の考え方に傾倒するスキージャンプ高梨沙羅

女子スキージャンプの高梨沙羅(20)がワールドカップ(W杯)のロシア・ニジニタギル大会で優勝し、歴代通算2位となる47勝目を挙げた。

しかし、凱旋帰国第1戦となった12月18日の吉田杯ジャンプ大会では2位にとどまった。試合後に惜敗の弁が出るかと思いきや、高梨の試合後のコメントは達成感に満ち溢れていた。

「厳しい条件の中で、きょうは距離じゃなくて飛型だった。世界でもテレマーク(姿勢)を入れないと勝てない」

テレマーク姿勢とは、両スキー板を前後にずらして片方のひざを折り、腰を落として滑降と回転する技術のこと。着地で美しくこの姿勢をとることによって加点される。

「飛距離ではなく、着地にこだわる高梨のコメントは意外でした」(スポーツ紙記者)

このコメント内容は何を意味するものなのだろうか。最近の高梨はフィギュアスケートの羽生結弦(22)のことを参考にしているという。

高梨はW杯からの帰国後、同じ時期にグランプリファイナルを戦っていた羽生のことを聞かれ、「言葉だったり、記事を見て、こういうところを気を付けたらいいんだなと参考にさせていただいています」と答えている。

その一方で、フィギュアスケート界では、羽生が独自の世界観を持っているということは有名だ。話す言葉もすぐには理解し難いものがあると知られている。例えば最近では、「僕は僕、羽生結弦以上でも以下でもない」、「世界の頂点に向かい、蒼き彗星は一直線に…」などの発言をしている。

高梨は調子を落とし、モチベーションを上げるときに、羽生の言葉を参考にするのだという。凡人には理解しがたいところが多いが、世界でトップを争う者同士には通じるものがあるようだ。

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