梨園の掟で家庭崩壊?香川照之が”離婚”に至った複雑事情

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 俳優の香川照之(51)が離婚を発表。梨園ならびに芸能界に衝撃がはしっている。離婚については、双方が二年前から代理人を立てて話し合いを行っており、親権は香川が持つとのこと。今回の報道を受け香川は取材に応じたが、夫人が一般人ということもあり、離婚の内容や詳細に関して言及はしなかった。

 20年以上続いた夫婦生活の突然の終止符は、さまざまな憶測をよんでいる。中でも、香川が2012年に市川中車として突然の歌舞伎界デビューをしたことが、夫婦生活にも大きな影響を与えたとされているようだ。

「香川が歌舞伎界に入る前、夫人は専業主婦でした。しかし香川の歌舞伎デビューで梨園に入ることになり、生活は一変。それまで歌舞伎界とは無縁だった夫人は、相当なストレスがあったようです。勝手もわからないため、梨園関係者から嫌がらせのようなことを受けていたとも噂されています」(芸能記者)

 さらに、夫である香川は役者としての活動も多忙だ。もともと俳優としても忙しい生活を送っていた香川であったが、歌舞伎界入りによってさらに多忙を極めていたという。こうしたことからも、二人のすれ違いがさらに加速してしまったようだ。

 絶縁状態にあった実父の市川猿翁(77)と和解し、突然に中車を襲名した香川は、襲名当時の会見で「私の中で140年にわたって続いているその代を僕自身が生きていて政明(市川団子の本名)という長男がいて、やらなくていいのか」とコメントしている。

■梨園で生き抜くた為の選択か?

 香川は後に東大卒の俳優というかたちで芸能界にデビュー。20代の頃はすでに離婚していた猿翁に会いに行っていたという。しかし猿翁は香川を「あなたは私の息子ではない」と拒絶。これが長年の断絶関係に至っていた要因でもある。

「香川自身がこうした複雑な環境下の中で生きてきたため、家族や血縁といった部分の感覚が多くの人と異なる部分があるのではないでしょうか。特に長男である団子の親権をとったことに関しても、そうした執着の現れのように感じます」(前出・芸能記者)

 香川自身が両親の離婚を見ているため、自分も同じ轍は踏まないよう心掛けていたようだ。また、これが香川の父親としての優しさなのかもしれない。特殊な世界と言われる梨園で生きる男達の活躍に期待したい。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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