「政変の年」といわれる酉年の過去の出来事を検証してみた

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2017年は酉年。“酉年は政変の年”ともいわれるが、実際はどうなのか。

スキャンダルに揺れた韓国を筆頭に、今年はフランスとドイツでも大統領選挙が行われる。そして、アメリカでは1月中にトランプ新大統領が就任する。来年イタリアのシシリア島で開催されるG7サミットでは、今年三重県で開かれた伊勢志摩サミットから半数以上の顔ぶれが入れ替わることになる。

日本国内でも、衆議院の解散が取り沙汰されているほか、6月には東京都議選も実施されるため、小池百合子都知事の動向も注目される。

2017年は政治的なイベントが目白押しとなっており、政変の酉年となる予感は十分にある。では、これまでの酉年には、実際にどんな政治の出来事があったのだろうか?

「前回の酉年(2005年)は小泉内閣の郵政民営化をめぐった解散があり、前々回(1993年)には細川政権の連立内閣が記憶に新しいように、酉年は政変の年と言ってもいいでしょう。この他にも、歴史的な戦争や紛争も起きているのも酉年の特徴です」(政治ジャーナリスト)

第2次世界大戦が終結した1945年も酉年だった。1969年は全国で学園紛争が激化し、東京大学などでは入学試験が中止に追い込まれた。

また要人へのテロも多い。1909年には初代総理大臣の伊藤博文が中国で、1921年には現職総理だった原敬が東京駅で暗殺されている。

皇室も何かと酉年に縁がある。天皇陛下は1933年の酉年にお生まれになり、来年は政府による“生前退位”についての結論が待たれる。

このように、酉年はやはり政変の年であるようだ。さらに残念ながら“災害の年”でもある。酉年に起きた戦後の大地震をみてみると、1945年1月13日の愛知県で起きた『三河地震』、1993年7月12日は奥尻島を壊滅させた『北海道南西沖地震』が発生している。そして1933年3月3日にはマグニチュード8.1といわれる『昭和三陸地震』も起こっている。

来年は、平穏な酉年となることを願ってやまない。

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