甲子園球場のマウンド近くで金本知憲監督が宙に舞っているのが見える。
満面に笑みをたたえ、背番号6にちなんでか、6回、選手たちに胴上げされている。そんなシーンが脳裏に映し出されたかと思った瞬間、目が覚めた。
阪神ファンならそんな初夢を見た方がいるかも知れない。
思い起こせば、ちょうど酉年だった12年前の2005年9月29日、岡田彰布監督が甲子園で宙に舞った。
当時、現役だった金本監督は打率.327、40本塁打、125打点でMVPを獲得、リーグ優勝の立役者となった。
もちろん、金本監督の力だけで優勝したわけではない。優勝するチームには、優勝するだけの戦力があり、個々の力が結集して目的が果たされる。
2005年の優勝メンバーと、優勝に向かって勝ち進む2017年のメンバー。両チームを比較しながら、「阪神優勝」の初夢を正夢にできるかどうかを考えてみた。
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■投手力は左右の両エースにかかっている
まずは、投手力を比べてみよう。2005年に先発で2ケタ勝利を挙げたのは3名。15勝3敗でリーグ最多勝を挙げた下柳剛(規定投球回数未達)。エース・井川慶が13勝で続くも、黒星も9つで貯金は4。安藤優也が11勝5敗で最高勝率をマーク。この3名で稼いだ貯金は22に上った。
これに対し2017年の今季、先発ローテーションを担うのは岩貞祐太、藤浪晋太郎、メッセンジャー、そして青柳晃洋と予想される。岩貞と藤浪がともに15勝5敗でいけば20個の貯金が生み出せる。2005年の主戦投手が作った貯金に近い数だ。
ただ、忘れてはならないのが、2005年はリリーフ陣が磐石だったこと。7回からの藤川球児、ウィリアムス、久保田智之による「JFK」で勝利の方程式が確立されていた。
今季、守護神候補としてメンデスを獲得したものの、現段階では全くの未知数。昨季、抑えで起用されたマテオ、ドリス(現状では未契約)も投げてみないと、頼りになるかどうかはわからない状況だ。
岩崎優など期待されるセットアッパー候補はいるが、リリーフ陣の力は2005年には遠く及ばないだろう。
となると、来季は完投能力のある岩貞と藤浪が最後まで投げぬき、勝ち星を積み重ねる必要が出てくる。優勝の行方は、左右の両エースにかかっているともいえるのだ。