アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.16(6)桶川事件のその後

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アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.16(6)桶川事件のその後

 事件は殺害の実行犯やストーカー行為を手伝った仲間ら13人の逮捕者を出したが、主犯の小松の行方はようとして知れなかった。

 だが、翌年1月27日、北海道弟子屈町の屈斜路湖で遺体で発見される。

 99年2月10日号はその模様をこう伝えている。

〈白鳥を撮影に来た観光客が、波打ち際に打ち上げられた男性の遺体を発見した。男はあおむけで、死後数日が経過、全身凍結状態で顔はパンパンに晴れ上がっていた〉

 小松は大量の睡眠薬とアルコールを摂取。また、手首には切り傷が多数あった。

〈小松は兄の武史から逃走資金を調達。北海道に入ると、知人名義で札幌市内のアパートを借り、ススキノの街で女と飲んだり温泉で遊んだりと、逃亡者とは思えぬ豪遊をしている〉

 その後、小松は釧路へ向かう。

〈「釧路は大漁船基地だから多くの船が出入りしている。小松もロシア行きを企んでいたが、不可能になって、ついに自殺という方法を選んだのでしょう」(社会部記者)〉

 遺書には「天国には行けない」と記されていた。

 そして、2000年11月、この事件をきっかけに、「ストーカー行為等に関する法律」が施行された。

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