第2話でもう急展開!草なぎ剛の「嘘の戦争」視聴率12.0%で上昇のワケ

嘘の戦争 | 関西テレビ放送 KTVより

 草なぎ剛(42)主演のドラマ「嘘の戦争」第2話が17日に放送されました。第2話は、仁科家の顧問弁護士を務める六反田(飯田基祐)を中心にストーリーが展開。(草なぎ剛)は、仁科家からの示談交渉のために訪れた六反田を見て、両親が殺害された事件で嘘の証言をした新聞配達の青年が成長した姿だと気付きます。ここからが詐欺師の腕の見せ所。あらゆる手段を駆使して六反田をだまし、彼が大事に保管していた事件の真相にかかわるカセットテープを入手。さらに六反田の不正を暴いて社会的にも抹殺します。

 第1話はスピーディーな展開で飽きさせませんでしたが、第2話も新キャラの登場から破滅するまでをキッチリ描くテンポの良さ。今後も1話で1人ずつ破滅させる展開で話が進むのかもしれません。話がわかりやすい上に毎週スカッとするので、視聴者として見やすいドラマだと言えそうです。第2話の関東地区での平均視聴率は12.0%となり、前回から0.2ポイント上昇したとのことですが、今後も上昇が期待できそう。

 もちろん今回も、ストーリー上のツッコミどころはまあまああります。第2話で最大のツッコミどころは、重要証拠のカセットテープを無造作に封筒に入れて持ち歩いた六反田弁護士の行動。大きい物じゃないんだから、普通は絶対に落とさないように内ポケットとかに入れて歩くんじゃないですかね……。手で持っていたからこそエレベーター内ですり替えられたわけで、六反田が不自然な行動をしてくれたおかげで一ノ瀬一味が真相に近付いたという展開はちょっぴり興ざめ。

 二科楓(山本美月)の無警戒ぶりは初回にも増して発揮され、やたらと一ノ瀬に好意的。さすがに、「人を信じるのもいい加減にしなさいよ」と言いたくなるほど。彼女の思いを感じ取った一ノ瀬は、彼女を最大限に利用するために優しく抱き寄せ、夜空の下で唇を重ねました。

 うーん、映像的にはとてもきれい。その一方で頭の中に「ええーっ、あなたたちそこまで親密でした?」という疑問がぐるぐると巡りました。ストーリー展開が早いからと言って、男女関係もスピーディーに進むとは。第2話でキスまで行ってその後何も進展しないってことはないでしょうから、どう落着させるのか俄然気になってきました。ツッコミどころがあるとはいえ、ぐいぐい進むこの手のドラマでは多少の強引さやご都合主義も必要。「おーそう来るかー」と笑って観るのが良さそうです。

 さて復讐劇のほうは、証拠のテープが手に入ったことにより急速に前進。事件の発端が大学生による傷害致死事件であることが判明し、事件の真相を知るのは大学生の親である「クシマ」と「シジョウ」、そして捜査を担当した三輪刑事の3名であることが明らかにされました。

 テープには、「(すべては)わたしの指示だ」と語る二科興三の声も録音されていました。ただ、幾ら展開が早いドラマだとはいえ、第2話ですべての真相が明かにされるのは逆に不自然。おおかたの予想通りさらに黒幕がいるのだとすると、興三は誰を何のためにかばっているのでしょうか。謎が解けたように見えて謎が増し加わります。

文・中島千代

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