芸能人に「パニック障害」で活動休止が多いのはなぜ?

| まいじつ
lightsource / PIXTA(ピクスタ)

『パニック障害』に悩まされる人は意外と多い。この病気は、突然の動悸や呼吸困難、発汗、めまいなどとともに、強い不安や恐怖感を伴う発作を起こす。

「発作自体は20~30分くらいで治まることが多いが、何回か繰り返すうちに、パニック発作に対する強い恐怖感や不安感を抱くようになります。また、逃げ場のないような場所で、他人に見られることの恥ずかしさといった不安や恐怖を生み、大勢の人が集まる場所を避けるようになったりもします。悪化すると、人前に出るのを嫌って閉じこもるようになり、正常な社会生活が維持できなくなり、うつ病を併発することもあります」(医療従事者)

過去にこの症状をカミングアウトした芸能人はあまたいる。歌手のアン・ルイス、お笑いコンビ『中川家』の剛、タレントの高木美保、元プロ野球選手の長嶋一茂。シンガーソングライターのYUIや『KinKi Kids』の堂本光一もパニック障害だったことを明かしている。

そして、1月11日にハロー!プロジェクトの『アンジュルム(旧スマイレージ)』に所属する相川茉穂が、パニック障害による休養を発表した。

アンジェルムは、2016年7月にハロプロ研修生の笠原桃奈が新メンバーとして加入し、昨年10月には通算22枚目のシングル『上手く言えない/愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間/忘れてあげる』をリリースしいている。発売記念イベントでは、サブリーダーの竹内朱莉が「来年、モー娘。を倒します!」と同じハロプロの『モーニング娘。』打倒を掲げて、活動にまい進していた。

パニック障害の原因は完全に解明されてないが、脳内不安神経機構の異常とされており、発症や悪化にはストレスが関与しているとの指摘もある。芸能人ともなれば、期待とプレッシャーが強いのは想像に難くない。

「女優の大場久美子さんは、自身のパニック障害について綴った著書のなかで《どうぞ、ひとりぼっちにならないでください。味方になってくれる人がきっといるはずだから》、《回復をたどる道はそれぞれでかまわないけれど、自分と、自分以外の人を信じる力は何より支えになります》と書いています。パニック障害は周りからヒステリーなどと勘違いされてしまうケースもあるので、周囲の方の接し方がより大切なのです」(前出・医療従事者)

また元気な姿を見せてくれるように期待して待ちたい。

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