子供の頃に誰もが一度は注文したことがある「お子様ランチ」。
ファミリーレストランなどで、小学校低学年以下の子供向けに用意されているメニューのことです。
そんなお子様ランチの誕生には、2つのストーリーがあるのをご存知でしょうか。
1つ目は、1930年(昭和5年)東京の「日本橋三越」が、数種類の人気メニューを揃えた子供用定食を考案し、日本で初めて「御子様洋食」という名称で提供したというもの。
2つ目は、日本橋三越が提供を始めた3ヶ月後の1931年(昭和6年)、同じく東京の「上野松坂屋」食堂で「お子さまランチ」の名称で提供したというもの。
後に、上野松坂屋が提供した「お子様ランチ」の名称が普及し、現在に至っています。
今回ご紹介するのは、東京の上野松坂屋のデパート大食堂「お好みダイニング・カトレヤ」のお子様ランチ。
もともとは、お子様ランチの名を普及させたきっかけの大食堂は、上野松坂屋南館の「ファミリーレストラン」という名の店。
2014年3月、南館の閉館にともない営業を終了したが、同年春、本館7階にオープンした「お好みダイニング・カトレヤ」が、お子様ランチの歴史を引き継いでいます。
当時は、ファミリーレストランやファーストフード店がなかった時代。
昔ながらのデパート大食堂の特徴でもある、和食・洋食・中華のメニューを始めお蕎麦やうなぎなど、幅広いメニューが豊富に揃っています。