日本では第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への期待が日に日に高まっているが、準決勝と決勝戦の舞台となるアメリカでは、ほとんど興味を持たれていないようだ。
「日本ではWBCへ参加する日本代表『侍ジャパン』に対し、世界一の奪還への期待があります。しかし、アメリカではまるで“暗黙の了解”でもあるかのように、WBCを話題に挙げてはいけない空気だそうです」(NPB関係者)
アメリカでは、ドジャースタジアムで行われる準決勝と決勝の3試合のチケットが販売されている。観客席によって約26ドルから350ドル(約3000~4万円)と価格の差があるが、2月1日現在でWBC公式ホームページ上ではまだ“sole out”(完売)の文字は出ていない。また、自国のアメリカが戦う1次ラウンドCプール(アメリカ・マイアミ)のチケットだが、こちらも完売には至っていなかった。
「アメリカではスポーツやコンサートなどのチケットの転売が認められています。そのため、正規購入よりも、転売サイトでどれだけ高値が付いたかで、ファンの関心を量るという風潮もあります」(在米スポーツライター)
WBCの決勝戦は3月21日(現地時間)。これをMLBのレギュラーシーズンの日程と照らし合わせてみると、いかにWBCが不人気なのかが分かる。レギュラーシーズンの開幕戦は4月2日で、WBC決勝戦同日は本番直前ということで、レギュラーメンバーが実戦調整を始めるころだ。その3月21日は、昨季の覇者のシカゴ・カブスが、WBC決勝戦で本拠地を使用できないロサンゼルス・ドジャースとオープン戦を行う。ロサンゼルスのファンは「WBCよりもドジャースを見に遠出しよう」と思ったのか、カブスとのオープン戦チケットは完売している。転売サイトでも4850ドル(約56万円)の高値で売買されていた。
これに対し、WBCは売れ残りも多く、かつ転売サイトでは54ドル(約6200円)から売り出されていた。WBC公式サイトにその金額のチケットはない。つまり、元金割れのたたき売りがされているのだ。
「決勝ラウンドにどの国が勝ち上がってくるのか分からないので、ファンが二の足を踏んだのかもしれません。とはいえ、チケットは転売が可能です。WBCが盛り上がることが見込まれていれば、いまの時期にチケットを安売りされないでしょう」(同・ライター)
今大会が最後という報道もあったWBC。果たして第5回は開催されるのだろうか。
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