賞レースと無縁の大根役者?山﨑賢人の『羊と鋼の森』主演が物議

「山﨑賢人メモリアルBook『Scene#20』」より

 人気と実力は比例しているのか。2月3日、山﨑賢人(22)が2016年の本屋大賞で1位を獲得した『羊と鋼の森』の実写映画で主演を飾ることが明らかになった。事あるごとに非難を浴びるアニメ・漫画の実写化ではないものの「楽しみ」「作品が台無し」などと再び賛否を招いている。

■映画ファンの拒否感のワケはアイドル性?

 今回山﨑が演じるのは、青年の外村直樹。調律師の板鳥宗一郎(三浦友和・65)に惹かれて同じ調律師を目指す。映画の公開は2018年を予定しており、山﨑は撮影前から北海道入りして調律の訓練を受けているという。

 巷では、そんな山﨑の本作参加に賛否両論。女性ファンは「全然内容知らんけど楽しみすぎる」「とっても嬉しい」と手放しに喜ぶ一方、映画や原作のファンは「あんな繊細な役をこんな棒役者にやらせるの?」「山﨑のせいで色んな作品が台無し」「あんないい小説なのに映画史に残らない凡作になること確定」とどうも拒否感を拭えぬ様子。山﨑はアニメ・漫画の実写化でこそ“原作破壊”の悪評がつきまとうが今回は小説。なぜ評価が分かれるのか。

「『ViVi』(講談社)が発表する国宝級イケメンランキングで殿堂入りした山﨑は、舞台挨拶をやれば毎回女性ファンで満員御礼。若い女性を呼ぶ色モノ扱いで、映画の制作費を回収するには安パイなんですよ。いわゆる作品が駄作に終わったときの保険。良くも悪くも“映画界のアイドル”と言ったところでしょうか。その分、作品自体にクオリティーを求める人からすれば“危険因子”でしかないようです」(報道関係者)

 そんな山﨑は昨年、『オオカミ少女と黒王子』や『四月は君の嘘』、月9ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)などに出演して話題になった。

 しかし作品も本人も賞レースには一向にお呼びがかからない。今年の第40回日本アカデミー賞には一切ノミネートすらせず、他の映画賞でもパッタリだ。

 また『羊と鋼の森』の2018年公開を前に、原作ファンの非難が絶えない『斉木楠雄のΨ難』や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』などの公開が待ち受けているだけに、風当たりはさらに強くなりそうだ。

「2015年に『デスノート』(日本テレビ系)にL役で出て失敗して以来、すっかり“作品クラッシャー”のイメージが出来上がってしまいました。さらに立て続けに“イケメン学生”を演じて既視感が強くなりました。女性人気の絶えないイケメンですけど、飽きられた上に賞レースから無縁の大根。扱いが非常に厄介で、今後も賛否は絶えないでしょう」(前出・報道関係者)

 一念発起して演技力向上に取り組み、怪演を見せる日がいつか来るのか。それともビジュアルだけでお釣りがくる現状に満足して終わるのか。今後数年、山﨑は役者人生の岐路に立たされそうだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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