いよいよやって来たカーニバルの季節。
ドイツでも今年は2月の最終週に各地でカーニバルのパレードが開催されます。
ドイツのカーニバルと言えば、マインツをはじめとしたライン川流域の都市で開催される賑やかなお祭り騒ぎのカーニバルを想像する方が多いかもしれません。
しかしドイツのカーニバルは地方ごとに様々な特徴があり、同じカーニバルでも場所によって雰囲気が全く異なるのです。
特に黒い森で開催される伝統的なカーニバルでは、ナロと呼ばれる愚者の面を被った人々が街の中を練り歩き、ライン川流域で開催されるどんちゃん騒ぎのカーニバルとはまた違った面白さがあります。
今回はそんな黒い森の中にある街、フィリンゲンのカーニバルを紹介します。
この地方ではカーニバルを「ファスナハト」または「ファスネット」と呼びます。ナロ達の体には大きな鈴がいくつも付けられており、彼らが歩くたびに「ジャンジャン」と少し不気味な鈴の音が轟くのです。
ナロ達の顔をよく見てみると、皆それぞれ微妙に違う表情をしています。微笑んでいる様なナロもいれば、おどけたような顔をしている者もいて、見ていてとても興味深いです。