水の都と呼ばれ、美しい運河が流れる都市「ヴェネツィア」。
イタリアの北東部に位置する都市で、1987年「ヴェネツィアとその潟」の名で世界文化遺産に登録された街です。
世界的に有名な映画祭や、世界三大カーニバルの仮面舞踏会が開催されることでも知られているヴェネチアでは、車が走っていないのはご存知でしょうか。
ヴェネツィア市街には、150をこえる運河、400におよぶ橋が街全体に網の目のようにはりめぐらされているため、必然的に車両の乗り入れができず、通常の交通手段としては水上バス、水上タクシー、ゴンドラが利用されています。
そんなヴェネツィアでぜひとも体験していただきたいのが、伝統的な手漕ぎボート「ゴンドラ」。
現在移動手段として欠かせない存在の「ゴンドラ」は、最も高貴な国と呼ばれていたヴェネツィア共和国時代では現在と違って装飾が派手で、自らの権力を誇示するための競争に使用されており、実用的なものではない船が数多くあったと言われています。
しかし、費用削減法が実施されてからは、ゴンドラは黒の塗装を義務づけられることになり、現代の実用的な利用方法に変わりました。
ゴンドラは必ずと言っていいほど、イタリアの観光ツアーに盛り込まれているヴェネツィア名物の乗り物です。
「SERVIZIO GONDOLE」と書かれたグリーンの看板が乗り場の目印で、乗る場所によってコースが違うので事前に調べておくといいでしょう。