テリー 飛鳥さんは今までたくさんの映画やドラマに出演してきたと思うけど、やっぱり今回は違う苦労があったのかな。
飛鳥 そうですね。この映画は女性同士の純愛を描いているんですけど、ベッドシーンも初めてだったし、しかも相手が同性ということで、共演の山口香緒里さんとのやり取りはすごく難しかったです。山口さんがこう来たら私はこう動く、みたいな所作をごく自然に見せないといけなかったので。
テリー フーン、聞いてるとダンスみたいな感じだ。
飛鳥 あっ、本当にそうです。まるで振り付けを覚えるみたいな感じでした。
テリー 監督さんは、どの辺りまでカラミの部分を指示してくるの?
飛鳥 全部です。体の触り方から「左手の位置はここ」みたいな指定まで、本当に事細かにチェックされました。
テリー そりゃ大変だ。俺だったら、それを覚えるのに精いっぱいで、エッチな気分で盛り上がるどころじゃないなァ。
飛鳥 でも、そのおかげですごく演技に集中できました。
テリー カラミのリハーサルって、けっこう時間はかけられるの?
飛鳥 2日間ぐらいです。でも、相手はいなくて1人でやるんですよ。
テリー えっ、カラミなのに1人で練習できるの?
飛鳥 男性の助監督さん2人がカラミの見本を見せてくれて、その動きを覚えるんです。
テリー うわ~っ、それは見たくねえなァ(笑)。でも、そこまで念入りに準備をしたら、本番はもうバッチリだったでしょう?
飛鳥 やっぱり大勢の人の前での撮影は緊張しちゃいましたね(笑)。