2月11日。ソフトバンクのキャンプで、ある3人の投手が同時にブルペンに立ち話題を呼んだ。
それは田中正義、高橋純平、松本裕樹。ここ3年間の「ドラフト1位指名」という共通点を持つ投手たちだ。今回は将来のソフトバンク投手陣を担ってほしい、この3投手を取り上げたい。
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■故障を抱えての1位指名から、昨季1軍デビューを果たした松本裕樹
2014年、右ヒジの不安から各球団が躊躇するなか、1位で指名された松本。投手陣に余裕があり、育成システムのしっかりしているソフトバンクならではの指名だった。
2015年はリハビリに徹し、昨季、実戦デビュー。3軍で15試合に登板し3勝6敗、2軍では9試合に登板し5勝1敗。9月30日には1軍に昇格し、1軍初登板も果たした。今季は1軍での登板機会が増えそうだ。
■高橋純平2015年の「ドラ1」でただ1人の1軍未経験
高校ナンバーワン投手の呼び声が高いなか、高3年の夏はケガに泣いた高橋純平。2015年のドラフトで3球団競合の末、ソフトバンクへ入団した。
昨季は3軍で6試合(0勝2敗)、2軍で7試合(2勝1敗)に登板。12球団のドラ1ルーキー投手では、唯一1軍での登板がなかったが、フレッシュオールスターゲームでは154キロをマーク。ソフトバンクの時期エース候補として存在感を発揮した。
2月17日の紅白戦では、このドラ1コンビがそろって先発登板。高橋は、長谷川勇也、内川聖一、吉村裕基を三者連続三振に切ってとるなど、2回を完全投球。松本も同じく、2回をパーフェクトに抑え、両者とも首脳陣に大きくアピールした。