鈴木清順監督が死去、改めて無念を感じる昨年公開の映画「蜜のあわれ」

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鈴木清順監督が死去、改めて無念を感じる昨年公開の映画「蜜のあわれ」

「けんかえれじい」「殺しの烙印」「ツィゴイネルワイゼン」など、独特な映像美と世界観で知られた映画監督の鈴木清順氏が2月13日に、慢性閉塞性肺疾患のため都内の病院で死去した。93歳だった。葬儀・告別式はすでに近親者で営んだという。

「清順監督が亡くなったことで、改めて昨年公開された映画『蜜のあわれ』が悔やまれます。室生犀星の小説『蜜のあわれ』は清順監督が映画化したかった作品ですからね。4年ほど前から体調がすぐれず、それでもこの作品の映像化に邁進していましたが、1年ほど経った頃に『体がいうことをきかない』との申し出があり、石井岳龍監督にバトンタッチすることになりました。石井作品も鮮やかな朱色にこだわったり、ミュージカル風の演出を入れたり、清順テイストは随所に感じられましたが、やはり清順監督ご本人の作品が見たかった。これは石井監督をはじめとする映画に携わっている者だけでなく、清順監督自身を含め、清順監督を知っている誰もが無念に思っていることです」(映画関係者)

 04年には48歳下の仕事関係者兼清順作品ファンだった女性と再婚した清順監督。作品だけでなく私生活まで鮮やかだったその生き方は、亡くなってからもずっと語り継がれることだろう。

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