冬でも夏でも健康のためには「温かい飲み物」が基本

| まいじつ
dorry / PIXTA(ピクスタ)

人間は体重の55~60%が水分で構成されている。

一般的な成人の場合、何もしていなくても、1日で約1リットル分の水分が汗となって肌から蒸発し、尿や便などで約1.3リットル分の水分が、体から出ていく。そのため、1日2.5リットルの水の量が必要だといわれている。

食事から1リットル程度の水分が取れるので、飲み物からは1.5リットルが目安になる。だからといって、コーラなどの糖分が多く入った炭酸飲料や、ビールなどのアルコールで水分を補ってもいいというわけではない。運動をしてたくさん汗をかいたあとなどは、スポーツ飲料でナトリウムを補給したり、夏の暑い日には、熱中症対策には冷たい水を飲んだり、それこそケースバイケースだろう。

それでも、健康のためには“温かい飲み物”が基本だ。冷たい飲み物を大量に飲むと、血管や筋肉が固くなるため、血行が悪くなり、体を冷やす原因になってしまう。そして、手先が冷たくなったり内臓も冷えてしまうのだ。

どういった飲み物がいいの?

温かい飲み物は胃への負担がかからず、体も温まる。水を飲むときも理想は白湯だが、最低限、常温で飲むようにしよう。

もちろん温かければ、何でもよいというわけではない。コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェインも、利尿作用があるので飲み過ぎには注意したい。

また、温かい飲み物は飲んだときに胃腸を温めてくれるが、冷え取り効果があるかどうかは別の話だ。例えばミントティーはホットでも発汗作用がある。

そこでおすすめなのが、プーアル茶、ほうじ茶、ウーロン茶などの“発酵したお茶”や、たんぽぽ茶、ごぼう茶など“根菜系のお茶”。これらのお茶は身体を温めてくれるだけでなく、便秘や脂肪燃焼、デトックスなどにも効果があるといわれている。

さらにポリフェノールを含むココアや、血行促進と代謝をよくする生姜を加えたお茶などもおすすめだ。

冬だけでなく、冷房で体の冷えが気になる夏も、マイボトルで温かいお茶を持参してもいいだろう。

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