3月4日(土)21時からフジテレビ系で放送されたディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』。2014年の日本興行成績第1位の大ヒット作品だっただけに、テレビ局の期待も高く、当日は18時から21時までディズニー関連の特別番組を編成したほど。その甲斐があってか、視聴率も19.7%(ビデオリサーチ関東地区調べ)と、前評判通りの人気を誇ったが、一方でエンディングに放送されたオリジナルの演出に非難が殺到している。
◆みんなで歌うレリゴーはいらない?テレビ局では事前に主題歌「Let It Go~ありのままで~」を歌う動画を一般に広く募集。本来のエンドロールをほぼカットする代わりにその動画を流しただけではなく、アナ雪とは関係のない芸能人だけでなく、フジテレビのアナウンサーや近日公開予定であるフジテレビ制作映画のキャストらが歌う映像が流れ、宣伝に利用したといわれても仕方がない企画となってしまった。掲示板「ガールズちゃんねる」でも、楽しみにしていた人たちから数多くの批判的な意見が載せられている。
「あのエンディングは批判されても仕方ない」
「エンディングにストーリーの続きあったんだぞ!どうしてくれるんだ!!」
「せっかく録画したのに、なんだかとても残念な気持ちになりました」
「ああいう無駄な演出は作品に対して失礼」
「久しぶりに観たら面白かったけど、アナ雪にそんなに思い入れない私もエンディングはビックリした」
「エンディングで一気に現実に戻された」
アナ雪といえば主題歌がヒットしたとおり、歌も含めトータルで1つの作品であるにもかかわらず、歌をすり替えると作品の魅力が半減するという意見が多い。また、あからさまに映画や番組の宣伝と分かり、覚めてしまったという声も聞かれた。
◆フジテレビらしさが嫌われる風潮にまた今回の番組に限らず、スポーツ中継やドラマなど、あらゆるフジテレビの演出が受け入れられないという風潮が強まっており、今回のエンディング批判へつながっている。すでに発売しているセルDVDやブルーレイとは違ったオリジナリティ、フジテレビらしさを出そうとしたことが完全に裏目に出た形だ。