WBC大会中に固まった侍ジャパンの「勝利の方程式」

| まいじつ
shin28 / PIXTA(ピクスタ)

2017ワールド・ベースボール・クラシックで野球日本代表『侍ジャパン』は1次ラウンドと2次ラウンドを6戦全勝で、ベスト4の揃う決勝ラウンドへの進出を決めた。

「平野佳寿を早いイニングで使って、試合の終盤は増井浩俊、秋吉亮を挟んで、牧田和久に繋ぐ。絶対的な抑え投手を決められずに大会本番を迎えましたが、なんとなく、リードしているときの継投策のパターンができてきましたね」

ネット裏に陣取っていた複数のプロ野球解説者からそんな声も出始めた。

しかし、イスラエル戦ではその勝ちパターンに課題が残った。

牧田登板の際には炭谷も

「牧田は、キューバ戦では完璧なピッチングでしたが、イスラエル戦では3失点を喫しています。キューバ戦で牧田のボールを受けた捕手は、同じ埼玉西武ライオンズの炭谷銀仁朗でしたが、イスラエル戦は小林誠司です。牧田を登板させる際には『西武バッテリーに代えたほうがいいのでは』という声も出始めました」(関係者)

炭谷は牧田をリードする際に、“より遅いボール”を要求して緩急の幅を大きくする。さらに、ボールを受けたらすぐに返球し、サインも素早く出し、打者に考える時間を与えないように投球間隔を短くすることを心がける。一方で小林は、アンダースローの“浮き上がって沈む”ボールの軌道を生かそうとし、上下で打者を幻惑させようとするという。

小林は、今大会で“ラッキーボーイ”と呼ばれるようになっているほどの活躍を見せている。これまでシーズン中に目立った成績を残せていない打撃で打率4割4分4厘。イスラエル戦でも六回裏の打者一巡の猛攻の際に、オーバーランがオールセーフになるという運のよさを見せている。そのため、ここまでで全試合スタメンでもある小林は、牧田登板まで起用し、牧田と炭谷は同時に使うということになるだろう。

残り2試合もこのリリーフ投手陣で試合を切り抜ける場面があることを期待したい。

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