SMAP騒動で内部崩壊?ジャニーズJr.が大量退所の異常事態に

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 近年、ジャニーズJr.の人気メンバーの退所が頻発しているようだ。ジャニーズJr.内のユニット・Travis Japanの仲田拡輝(23)が、2月末づけでジャニーズ事務所を退所していたことが明らかになった。

 仲田は、2月下旬発売のアイドル誌に登場しなかったうえ、4月~6月にかけて上演される「ジャニーズ銀座2017」に、Travis Japanとしての出演が決まっているにも関わらず、仲田の名前がなかったことから、一部ファンの間で退所が怪しまれていた。3月1日時点で、「ジャニーズジュニア情報局」から名前や写真・動画などが削除されたことから、退所が決定的となったようだ。ジャニーズJr.は、基本的に去就に関して事務所から公式にアナウンスされることはないため、公式サイトからの情報削除を元にファンは判断しているという。

 仲田に限らず、今年に入ってからすでに、岸孝良(24)と半澤暁(23)の退所が発覚し、関西ジャニーズJr.の赤名竜乃介(16)の退所も判明するなど、相次ぐ脱退劇にファンも騒然となっている。昨年は、Sexy Zoneのバックダンサーを務めていた人気メンバーの岡本カウアン(20)も退所している。退所後は、一般企業への就職を考えるメンバーもいるようだが、退所して芸能活動を再スタートしたいメンバーの方が多く、ジャニーズでは禁止されているTwitterやインスタグラムなどの、SNSアカウントを開設し始めているメンバーもいるようだ。

「かつては、ジャニーズ事務所の芸能界における圧力が叫ばれていただけに、退所してしまったメンバーは圧力をかけられ、表舞台では活躍できなくなるというのが定説でした。しかし最近では、ジャニーズ事務所の内部事情によって弱体化が顕著になり、移籍しても芸能活動に支障はないとみられています。SNSでファンと直接交流出来るメリットもあることから、今後も人気メンバーの脱退は相次ぐでしょうね」(芸能記者)

■ジャニーズの企業体質が大きな原因か?

 事務所の弱体化が進むことで人気メンバーが相次いで脱退し、さらなる弱体化を招く。事務所としての悪循環に陥り始めている今、ジャニーズとしては大ピンチと言えるだろう。

 ジャニーズ事務所の弱体化は、昨年のSMAP解散騒動を皮切りに取り沙汰されるようになった。発端となったのはチーフマネージャーであるI氏の退職であった。そして、ジャニーズJr.の人気メンバーの退所が相次いでいる理由も、担当マネージャーの相次ぐ退職だと囁かれている。

「ジャニーズでは、タレント同様マネージャーも、上層部の“オキニ”のマネージャーだけがスピード出世するという噂がある。そんな人事に呆れたスタッフが次々と退職しているというのです。ただでさえ安月給なマネージャー業なのに、昇進が難しいと分かれば辞めるのも無理はありません。今では、事務所に大ベテランと新人しかいないという不安定な企業構造となってしまっているようで、それもこれも一族のワンマン経営による弊害といえます」(前出・芸能記者)

 裏方スタッフが安定しなければ、タレントが事務所を去るのも無理はない。早急な社内改革をしない限りは、退所劇はまだまだ続くのかもしれない。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。
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