押切もえも被害に遭った元日経新聞社員の芸能接近手口

| 週刊実話
押切もえも被害に遭った元日経新聞社員の芸能接近手口

 モデルの押切もえ(37)など芸能人のスマートフォンに侵入し、メールをのぞき見したとして、昨年11月30に不正アクセス禁止法違反などの容疑で逮捕、起訴された元日本経済新聞社社員・寺井淳被告(29)。その初公判が3月2日、東京地裁で開かれ、呆れた手口の詳細が明らかになった。

 「あどけなさとオッサンくささが同居する雰囲気で、真面目な印象ですね」
 と法廷に現れた寺井被告について語るのは、裁判を傍聴した司法記者。
 しかし、一体どうやって芸能人らのスマホにアクセスするという離れ業をやってのけたのか。

 寺井被告は男性でありながらネット上では女性を装う、いわゆる“ネカマ”だった。'13年1月頃から女性とSNSなどで交流を重ねて親密になった上で、電話番号やメールアドレスを入手。その上で、パスワードを探り当てたのだという。最終的には芸能人や女子アナなど約60人の個人情報を入手したとされるが、メールアドレスを入手しただけではメールを見ることはできず、パスワードが必要となる。
 「誕生日などから推測した文字列を、何度も何度もパスワード入力欄に打ち込み、根性で探り当てたということです。昨年1月にも、同じように有名人に対する不正アクセスで別の男が逮捕されたのですが、その際はネカマ活動も一旦休止していたのだとか」(同)

 再度、ネカマとして暗躍し始めた理由は、「海外出向から帰ってきた解放感で」と淡々と発言したという寺井被告は、犯行についてこんな弁解も始めたという。
 「家に帰ってから暇で、相手にしてくれる人がいないのでやりました。会社ではやっていません。迷惑かけちゃいけないと思っていましたので」

 しかし、メールを盗み見るだけでは飽き足らず、そこから知り得た個人情報をもとに自宅などを訪れたり、標的にした女性のスマートフォンの位置情報を頼りに、追跡までしていたというから背筋が凍る。
 「本当にネットでしか知らない人だから、実在しているか確かめたかった。同じ人のところには二度行ってません」
 と弁解した寺井被告に、すかさず裁判長が「あなた、普通の人よりITの知識があるのに、こんなことやって捕まると思わなかったの!?」と諭す始末。

 検察は懲役2年6月を求刑し即日結審。判決は3月24日に言い渡される予定だが、果たして…。

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