マダムたちが熱狂!「純烈」ワールドへ、ようこそ!(2)リーダー酒井一圭が語るグループ誕生秘話

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マダムたちが熱狂!「純烈」ワールドへ、ようこそ!(2)リーダー酒井一圭が語るグループ誕生秘話

 町の健康センターに数百人のマダムたちが集まり、色とりどりのサイリウムを揺らす。メンバーは華麗に歌い、踊り、そして客席に降りてファンとのスキンシップに余念がない。「噂のムード歌謡」アイドルグループ「純烈」のライブは、今、日本でもっとも濃密な空間かもしれない。今回はリーダーの酒井一圭を直撃インタビュー。

──リーダーだけでなく、プロデューサーの役割も担っていますが、この唯一無二なユニットを作ろうと思ったきっかけは?

酒井 役者時代に自主製作映画を撮っていて、脚を骨折してしまったんですよ。病院で入院している時に女房はお腹に2人目の子供もいる。もう潮時かなあ……と思っていたら、たくさんの人が見舞いに来てくれて。これは芸能界とお別れできないけど、ただ、どうやって展開していけばいいのか?

──人生の岐路ですね。

酒井 ふと思ったのは、僕ら戦隊ヒーロー出身って、たとえば僕の「百獣戦隊ガオレンジャー」で言えば、玉山鉄二のように1人は世に出て来る。そうなると残った人たちが実にもったいない。

──なるほど、そこにも逸材は多いはずだと。

酒井 そのメンバーを中心に、さらに演歌・歌謡曲の世界でジャニーズみたいなことをやったらどうだろう……。そんな視点で作ったのが「純烈」です。

──先見の明です。さて数えきれないライブの中で、忘れられない日を挙げるならば?

酒井 東北大震災の後に、福島・飯舘村の避難所に呼ばれまして。その前日にも有名な人が行ったけど、それでも「お前が来たところで何だ」という反応だったらしく、僕らも覚悟はしていました。ところが、最後にはたくさんの人が見てくれた。クサい言い方だけど「心」なんだと思いました。

──それが今なお、ですね。

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