3月22日、『2017 FNS うたの春まつり』（フジテレビ系）が放送され、ジャニーズからは嵐が出演した。相葉雅紀主演で放送される月9ドラマ『貴族探偵』（同）の主題歌「I’ll be there」をテレビ初披露するなどの見どころはあったものの、番組内容には不満の声が噴出している。
『うたの春まつり』の放送が発表された当初、公式ホームページに掲載された「出演アーティスト」は嵐のみ。昨年放送された同番組にはHey!Say!JUMPが出演していたため、嵐のほかにもジャニーズグループの出演が追加で発表されるかと思いきや、結局そのまま放送日を迎えることとなった。
スタジオには『貴族探偵』の出演者がゲストとして登場し、相葉も「月9ドラマ30周年ヒストリー」のコーナーに登場。このコーナーはその名の通り、これまでフジテレビ系で放送されてきた月9ドラマを振り返るというもので、ジャニーズアイドルの出演作は、木村拓哉主演の『ロングバケーション』（1996年）、『HERO』（2001年）、嵐・松本潤主演の『夏の恋は虹色に輝く』（10年）が紹介された。そして「30周年ヒストリー」とは別に、「嵐フジテレビドラマ主題歌特集」が組まれ、嵐のメンバーがこれまで出演した月9作品と、その主題歌を順番に振り返っていった。
この企画には「『FNS』の嵐さん最高だった～！ 月9特集とか超ありがたい」「嵐さんのいろんな曲が聞けてよかった！ かっこよかったな～」と嵐ファンから好意的な感想が上がっているが、一方で「なんだこれ？ 月9のための宣伝番組じゃん」「歌番組じゃなくてただ宣伝するだけの企画だった。途中で飽きてチャンネル変えた」という視聴者の声が多い。
さらに「月9ドラマ30周年ヒストリー」に不公平さを感じるジャニーズファンが多いようで、例えば『ブザー・ビート～崖っぷちのヒーロー～』（09年）、『SUMMER NUDE』（13年）など4回も月9に主演してきた山下智久や、『西遊記』（06年）、『薔薇のない花屋』（08年）に主演して高視聴率を収めた香取慎吾が紹介されなかったことを嘆くファンが続出。「山Pは何回月9出てると思ってんの!? ひとつも出ないなんておかしい」「慎吾も結構月9出てるんですけど。結構視聴率よかったはずなんですけど。なんで出さなかったの？」と、露骨な“嵐推し”には疑問の声も。
月9ドラマ企画以外も、AKB48が青年漁師のもとを訪れるなどのサプライズ企画が仕掛けるもいまいち盛り上がらなかった『うたの春まつり』。例年通りならば、夏には『FNS うたの夏まつり』、年末には『FNS歌謡祭』が放送されているが、こちらは少しでも多くの視聴者が楽しめるような放送になってほしいと願うばかりだ。
- 文・ジャニーズ研究会（じゃにーずけんきゅうかい）
- ※ジャニーズを愛する有志による記者集団。『ジャニーズ50年史』『完全保存版ジャニーズの歴史――光も影も45年』『ジャニーズに捧げるレクイエム』（鹿砦社）など多数の出版物を刊行。
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