子宝に授からないとなると、かつては女性だけに問題があると思われていたが、男性の側にも原因があることがわかってきた。
男性不妊には様々な原因があるのだが、精子の数が少なかったり元気がないとなかなか卵子まで到達できない。だが病院にいって調べるとなると億劫になる人も多いだろう。
そんな中、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women’s Hospital)とマサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)の研究者らが、スマホで精液の質を評価できる分析器を発表した。98パーセントの精度で標本の異常を発見することができるそうだ。
不妊に悩む夫婦にとっては大切なガジェットになるかもしれない。
・スマホを使って5秒で判定
『サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(Science Translational Medicine)』に掲載されたその研究は、世界で不妊に悩む推定4,500万人の夫婦と12パーセントの男性不妊者にとって新しい希望になるかもしれない。
通常、男性が不妊検査を受けるには専門機関へ自分の精液を提出しなければならない。これは非常に恥ずかしく、屈辱的な経験である。しかしこの分析器があれば、自宅でたった5秒で判定することができる。
その仕組みはこうだ。マイクロチップを内蔵したマイクロ流体スライドを精液の標本に浸ける。このスライドをスマホカメラに被さるよう装着した光学機器に挿入。標本の動画を撮影する。
次に分析器がこの動画を調べ、精子の濃度と運動率を判定すると同時に、精子の数を計測。