高校野球の主将のポジションといえば、どんなイメージを持つだろうか? 試合を作るエースか、それとも守備の要である捕手か。また、打線においては勝負強さでチームを引っ張る4番か。
今年のセンバツに出場した32校の主将は、どうだろうか。全チームが登場した1回戦のスタメンをもとに集計してみた。
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■ポジション別では内野の花形・遊撃が最多
32校中、主将がスタメンに名を連ねたのは26校。残りの6校はあとで触れるとして、守備位置別の人数は以下の通り。
投手:3人
捕手:1人
一塁手:3人
二塁手:2人
三塁手:2人
遊撃手:7人
左翼手:1人
中堅手:2人
右翼手:5人
最も多いのは、内野の花形でもある遊撃手で7人。野球センスに優れた選手が多いイメージはあるが、チームをまとめるにも適したポジションなのかもしれない。
それに対して、投手をリードし、守備陣への指示も出す「現場監督」の捕手で主将を務めるのは、意外にも大阪桐蔭の福井章吾ひとり。ただ、実はこの福井は、入部当初こそ捕手だったが、1年前に内野手に転向しており、背番号は3を背負っている。しかし、2月に正捕手だった岩本久重が故障してしまい、今セバンツでは急遽マスクをかぶっているのが実情。捕手の主将は少数派になりつつあるのかもしれない。