労働時間が長いからといって疲れるわけでもない:杉作J太狼XS「美しさ勉強講座」連載46

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労働時間が長いからといって疲れるわけでもない:杉作J太狼XS「美しさ勉強講座」連載46

軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!
杉作J太狼XS先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」

46時限目・労働時間が長いからといって疲れるわけでもない

 で、小生が思うに労働時間の問題ではないのだ。

 たとえば小生がむかし漫画を描いていた頃。一日15時間ぐらいは描いてた。毎日毎日、それぐらい描いてた。月に50ページぐらい、小生ひとりで下書きから枠線引きからペン入れから消しゴムかけまでしていた頃だ。おまけに売れない漫画家だったので描き終わるたびに電車に乗って編集部まで届けていた。

 その後、文章を書き始めてからはさらに労働時間が増えた。漫画の仕事は減っていったがそれでもまだ月に20ページぐらいは描いていた。漫画を描きながらコラム、エッセイ、評論、俳優インタビュー、漫画原作、なんでもやった。テレビの放送作家もやった。ペンネームを変えてエロ小説も毎月書いていた。30代いっぱいぐらい続いた。十年間ぐらいそんな時期が続いた。いちど数えたら月に締め切りが50ぐらいあった。プライベートな時間はまったくなかった。机の下に半分布団を敷き、横になったら寝て、起きたらすぐ仕事をしていた。当時、女性と同棲していたが好きでいっしょに暮らし始めたはずなのにセックスどころかキスや会話をする時間もなかった。唯一の楽しみがビデオや名画座で昔の東映映画を見ることだった。同棲していた彼女も映画が好きだったがなかなかいっしょに見る時間はなく、映画館の行き帰りに道ですれ違っても話す時間がなく「おー」と挨拶するぐらいだった。

 一日に15時間は間違いなく働いていた。もっとだったかもしれない。それが十年近く続いたのだ。それでも頭はおかしくならなかった。目標があったからかもしれない。映画を作りたかったのだ。当時はフィルムだったので何千万円もかかると思ってとにかく貯金していた。彼女も理解を示してくれていてふたりで倹約した。だからたまに外食してもふたりで千円も使ったことはめったにない。誕生日ぐらいだ。それでもたいしたことはなかった。ま、この話はあまり面白くないね。やめとこう。

 で、仕事に話を絞ると。

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