引退する「7000形」に乗って都電荒川線沿線の旅はいかが?

| まいじつ
jkaida / PIXTA(ピクスタ)

1964年の東京五輪開催時には、全長200キロで39系統が走っていた東京都電。現在は唯一『都電荒川線』(三ノ輪橋-早稲田12.2キロ)のみが残っている。

その主力車両で、“チンチン電車”の面影を残す7000形がついに引退することになった。7000形は都電全盛期の1954年にデビュー、荒川線では31両が活躍していた。最後まで残ったのは7001号車と7022号車の2両。一時は白と緑の荒川線標準色に塗り替えられたものの、7022号は2005年、7001号は2013年から都電カラーの黄色に戻されている。

「都電7000形は東海道新幹線のドクターイエロー(検測車両)ではありませんが、鉄道ファンだけでなく、一般の人からも『見ると幸せになれる』と人気があります。塗色も7001号は車掌のいたツーマン時代の赤帯、7022号はワンマン時代の青帯をまとい、色も7001の方がレモンに近い黄色になっています」(鉄道ライター)

都電荒川線の沿線には、いまが満開の桜だけでなく、何かと絵になるスポットも多い。早稲田口から見てみよう。

都内の名所が多い都電荒川線沿線

JR山手線の高田馬場駅からも徒歩圏内の『面影橋』から『学習院下』は神田川の桜並木が美しい。『鬼子母神』手前の目白通りからは、新宿の高層ビル群と、都電の新旧の東京の姿が眺められる。

荒川線には30の停留所があり、そのうち8カ所で他路線と接続している。『大塚駅前』では山手線と7000形のが一緒に入った写真を狙いたいものだ。

荒川線のほぼ中間地点にあたる『飛鳥山』は、東京屈指の桜の名所。沿線だけでなく、『王子駅前』近くの『北とぴあ』の展望ラウンジ(17階)からは飛鳥山公園を俯瞰できる。

「『飛鳥山』からは急勾配で、次の『王子駅前』までは6分、その次の『栄町』までは7分かかります。

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