「暴走国家」北朝鮮への賛辞を並べ立てた知識人らの妄言録

| まいじつ
Kodai / PIXTA(ピクスタ)

1957~1961年にかけて、北朝鮮の金日成主席は『千里馬運動』という経済発展政策を展開し、社会を大躍進に導いたと、同国では言われている。その後の北朝鮮を実際に“見た”有識者や学者、政治家の賛美の声や、朝日、毎日新聞の“北朝鮮=地上の楽園”というキャンペーンに触発された多くの在日朝鮮人および日本人妻(夫)は、北朝鮮に渡った。だが、そのほとんどは差別と飢餓に苦しみ、日本に恋い焦がれながら死んでいったというのは、いまや史実である。北朝鮮を賛美したいくつかの妄言を見てみよう。

西川潤氏(経済学者で当時は早大教授)
《1975年に北朝鮮を訪れたときの第一印象は、「これは、発展途上国ではない。東欧のような社会主義国だ」ということです。中国と比べても生活水準ははるかに高い。1人当たりの所得にしても、恐らく5、6倍は違うだろう。農村に行っても、どこも非常に清潔で発達している》

美濃部亮吉氏(元東京都知事:1980年当時の声)
《金日成主席の賢明な指導の下に社会主義・共産主義に徹した教育を受ける子供たちの将来は何とも頼もしい。アジアの情勢を見たときに、南朝鮮、タイなどファシズムの嵐が吹き荒れている。日本もファッショ化の道に突き進んでいるように思われる。共和国(註:北朝鮮が自国を称賛するときに使う)はファシズムに対抗して、民主主義を守り抜く中心勢力として活躍してもらいたい》

宇都宮徳馬氏(元自民党衆院議員:朴正煕大統領夫人が文世光によって射殺された事件について見解を発表)
《大体そのような人間の紛れ込めない警戒厳重の会場で起こった事件ですが、それにもかかわらず北朝鮮系の仕業とのデマが流されている。北の脅威などと言って戦争を煽り、戦術核兵器など並べている国(註:米国)があるとすれば、それは少なくとも正気の国とは言えません》

一体、彼らはどの目で、何を見てきたのだろう。北朝鮮・朝鮮総連による宣伝・煽動活動のたまものであったことは言うまでもないが、彼らの影響はいまだに一部日本人にしっかり根付いているのは恐ろしいことだ。

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