出来ては治るを繰り返すニキビ。もう二度と出来ないように、予防法を美容皮膚科医の鈴木稚子先生に伺いました。食事、生活習慣、洗顔、スキンケアなど徹底して、ニキビを予防していきましょう。
そもそもどうしてニキビはできてしまうのでしょうか? 発生メカニズムを知ることも大事な予防策です。鈴木先生に詳しく解説してもらいました。
毛穴の中に皮脂が溜まるのが、ニキビの原因です。肌が脂っぽければニキビはもちろんできやすいですが、たとえ皮脂が多くても、毛穴の中に溜まらなければニキビはできません。乾燥肌でも、皮脂が毛穴からきちんと排出されなければ、ニキビができてしまいます。
皮脂は、天然の保湿因子として必要ですが、過剰にできすぎると排出しきれないため、毛穴の詰まりの原因になります。多くの場合、皮脂分泌が増えるのは男性ホルモンの影響です。思春期は皮脂分泌が活発になりますが、20歳前後でホルモンバランスが安定すると皮脂分泌も落ち着きます。
大人になるとニキビの主な原因は「古い角質の蓄積」と「肌の乾燥です」。肌の代謝が悪くなることで、ターンオーバーが遅くなり、古い角質で毛穴をふさいでしまいます。また、ターンオーバーの低下によって起こる「肌の乾燥」は毛穴をふさぐ角質を厚く、堅くし、毛穴詰まりを起こします。毛穴に皮脂がたまると、毛穴の常在菌であるアクネ菌が繁殖し炎症を起こします。それがニキビです。
■皮膚科医が教えるニキビ予防策できる前に予防したいのがニキビです。ニキビ発生のメカニズムが分かったところで、それに対する予防策を教えてもらいましょう。
◇ニキビを予防する生活習慣ストレスや睡眠不足は、男性ホルモンの分泌を促し、皮脂の過剰分泌と、角質を厚くさせます。
◇ニキビを予防する食事動物性脂肪、糖質の摂り過ぎると、皮脂腺を刺激するため、ニキビの原因となる皮脂分泌を増やしてしまいます。高GI食といって、炭水化物の中には食後の血糖値を急速にあげるものがあります。