チェコの首都プラハにある、東欧最大のユダヤ人街「ヨゼフォフ」周辺エリアは、ユダヤ教の祈りの場である「シナゴーク」やユダヤ人関連の施設が多く残されています。
個性的な色使いの建築、不思議なゴーレム伝説が伝わるヨゼフォフは、まるで異世界に迷い込んだような場所。それでは、プラハのヨゼフォフを覗いて見ましょう。
プラハ旧市街と繋がるパリ通りは、モダンな建物や高級ブティックが多く立ち並ぶ、フランスのパリの様なエリア。その一角に、東欧最大のユダヤ人街ヨゼフォフ(Josefov)が広がっています。
この美しい街の裏側には悲しい過去があり、ヨーロッパでは長年ユダヤ人への不当な差別や迫害が行われ、彼らにとって困難な時代が続きました。
かつてユダヤ人はヨゼフォフ内で暮らすことを強要されていましたが、19世紀にユダヤ人に移動の自由が認められ、経済的に豊かな人たちがヨゼフォフを出て行き街が荒れてしまい、その時代に古い建物が取り壊され現在のモダンな街並みに生まれ変わりました。
幾度もの災害などをくぐり抜け奇跡的に残った建物は、現在ユダヤ人の歴史を伝える為の大切な役割を果たしています。
スペインシナゴーク(Španělská Synagoga)は、スペインのアンダルシア州にあるアルハンブラ宮殿を参考に作られたことからその名が付きました。
アルハンブラ宮殿は、イスラム建築と西洋建築が融合した美しい建物で、シナゴークの壁にもそれらを参考にした唐草模様の彫刻が施されています。