9秒台よりも大事なもの!桐生祥秀が見せた「男気」

| まいじつ
tomoyasu / PIXTA(ピクスタ)

男子陸上の桐生祥秀が5月13日から始まる『ダイヤモンドリーグ第4戦上海大会』に出場する。同大会には、アメリカのロジャースをはじめ、9秒台の自己記録を選手が6名出場する予定だ。ダイヤモンドリーグは五輪と世界選手権の次に位置づけられている大会である。

「桐生は常に10秒を切る重圧と戦っています。並の選手なら、とっくにつぶれています」(体協詰め記者)

そんな桐生が男気を見せてくれた。“9秒台にあと一歩”となる出したのは、

桐生は4月29日に広島県で開催された『織田幹雄記念国際陸上競技大会』で日本記録の10秒04を記録している。そしてその翌日には、島根県松江市に移動し、別の陸上大会で小学生対象のイベントを盛り上げていた。

「100メートル走で小学生と対決しました。手加減していましたが、子供たちの質問にも丁寧に答え、終始、笑顔でした」(同・記者)

「将来の陸上人口が増えるのなら」

それだけではなかった。桐生は5月3日から『世界選手権選考会兼静岡国際』に出場することが決まっていた。午後4時の飛行機での移動も決まっており、その1時間半前まで会場にいたが、子供たちは名残惜しそうにサインを求め始めた。

「陸上競技場から松江空港までは、自動車で約50分はかかります。主催者は『5分だけ』と子供たちをなだめましたが、桐生は子供たちの列が途切れるまでサインをし、記念撮影にも応じていました。200人以上にサインしていたはずです」(地元関係者)

桐生は「将来の陸上人口が増えるのなら」と、丁寧に応じていた。帯同のスタッフは時計を何度も見るなど焦っていたが、最後は全員にサインが行き届いたかどうかも確認していたという。

「3日の選手権は途中で棄権をしました。体調が優れず、熱も高く、予選通過後に頭痛も出たので、棄権を選択したそうです。桐生のハードスケジュールを知っていたので、誰も責められませんでした」(前出・記者)

8月の世界選手権出場もすでに決まっている。再び9秒台突入の重圧と戦うわけだが、目の前の大会だけではなく、将来を見据えた桐生の行動は、いずれ大きな実を結ぶに違いない。

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