国同士の交渉事の先頭に立つのが外交官です。ひとたび外国に赴けば、日本の代表として責任ある言動を行わなければならない重要な仕事と言えます。みなさんのなかには、将来外交官になりたいと考えている方もいるでしょう。そこで今回は「外交官になるにはどうすればいいか」をご紹介します。
■「外交官」になるには2つの道がある!
「外交官」になるには、当然ですが「外務省」に勤務していないといけません。ですので、まず国家公務員になって、外務省に入省します。国家公務員になるには下の二つのうち、どちらかに合格しないといけません。
1.国家公務員採用総合職試験
2.国家公務員採用一般職試験
1の「国家公務員採用総合職試験」に合格すると、いわゆる「キャリア」としてその省での将来が嘱望される幹部候補生として採用されます。外務省に入省すれば、将来の「大使」を目指して外交官としての第一歩を踏み出すことになります。
2の「国家公務員採用一般職試験」に合格して入省すると、本省・在外公館で外交官の補佐業務を担うことになるようです。
もう一つ、上記のキャリア採用以外で、外務省に勤務して外交の仕事に携わる道があります。
●「外務省専門職員採用試験」に合格する
ことです。これは、外国の当該地域の専門家、また当該分野の専門家を雇用するための試験です。国家公務員試験に合格していませんので「ノンキャリア」ですが、その専門知識を外交に役立てます。
外務省の公式サイトに掲載された「外務省専門職員採用試験」に、「平成28年度試験概要(実施済)」の概要があります。ちょっと長いですが引用します。