不覚の連敗許されぬシャークス 注目株のデュプレア兄弟がサンウルブズ戦先発

| ラグビーリパブリック

 今季スーパーラグビーで現在7勝1分3敗、2年連続のプレーオフ進出を目指しアフリカ第2カンファレンスで2位(南アフリカグループ3位)につけるシャークスは、今週土曜日に初のシンガポール遠征で日本チームのサンウルブズと対戦する。昨年はシャークスが地元で40-29と制したが、気温も湿度も高い東南アジアで南ア勢は苦戦が続いており、今回も接戦が予想される。

 適地でブランビーズ(オーストラリア)、ジャガーズ(アルゼンチン)を下すなどアウェイゲームは苦手ではないシャークスだが、先週末は格下と思われていた南ア勢6番手のキングズ相手に32-35とショッキングな黒星を喫した。

 その試合で脳しんとうを起こしたキャプテンのSOパット・ランビーはシンガポール遠征に参加できず、背番号10は南ア代表合宿に招集されたことがあるユーティリティBKのガース・エイプリルがつけることとなった。ゲームキャプテンはFLフィリップ・ファンデルヴァルトが務める。

 今季得点ランキングで首位に立つ19歳のシャイニングスター、SO/FBカーウィン・ボッシュは、今月末から始まるワールドラグビーU20チャンピオンシップで5年ぶりの王座奪還を目指すU20南ア代表にリリースされたため、チームから一時離脱中。

 シャークスのこれまでのトライ数は11試合で26本と、10試合27トライのサンウルブズよりも少ないが、タックル成功率は87%で全18チーム中トップ、失点は1試合平均約23点であり、ディフェンスは堅い。

 セットプレーの安定もチームの武器であり、ラインアウト成功率は92.5%で1位、スクラム成功率は96%で3位だ。ラインアウトのキーマンは身長205センチのLOルアン・ボタ。強力パックの中心である南ア代表87キャップのPRテンダイ・ムタワリラはベンチスタートだが、代わりに1番をつける22歳のPRトーマス・デュトイも昨年南アA代表入りした強力なスクラメイジャーだ。

 注目はロバート・デュプレア ヘッドコーチの息子たちである21歳の大型ツインズFW。昨年11月に南ア代表デビューを果たしたFLジャン=ルック・デュプレアはチーム屈指の突破力を持つダイナミックなボールキャリアーで、タックル数もランキング5位に入っており、シャークスの攻守の要である。

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