女性騎手として、地方競馬最速で600勝を達成。これだけの数字を20代で成し遂げる実力と、愛くるしい美貌を兼ね備えた別府真衣(高知)。騎手を「天職」と言い切り、常に女性騎手界をリードする存在である別府騎手に突撃した。
2月22日に行われた『レディスヴィクトリーラウンド(LVR)最終ラウンド』では、地元・高知で逆転の総合優勝を決めた。
「私、運だけはいいので」と笑うが、開催ごとに順位を上げて、最終戦できっちりと優勝を決めるところは、さすがの腕前としか言いようがない。
父は現調教師の別府真司師。物心ついた時から馬がいる環境で育ち、ジョッキーに憧れるのは自然な流れだった。
「恵まれていたと思います。この環境がなければ、騎手になっていなかったかもしれませんから」
そう言いながらも、この環境に反発した時もあった。親が調教師で、いい馬に乗せてもらって、大きなケガもしていない。「恵まれている」。自分では甘えているつもりはまったくなかったが、周りにそう言われると「本当にそうなのかな、と。悔しく思った」。自ら厳しい環境に身をおき、試してみた。たった独り、誰も頼るところがない韓国での騎乗を選んだ。成績を残して、信頼してもらうことしか、自分をアピールすることができない厳しい世界。'11年3月から'12年2月まで、武者修行の戦いだった。
「思ったより楽しくやっていけたし、自信になりました。直線の長い韓国で、冷静に我慢する競馬を覚えたし、がむしゃらに行くだけではなくて、状況に応じて判断する力がついたと思います」
誰にも頼らず独りでやれたことは、何よりも自信につながったに違いない。
'11年に引退した宮下瞳騎手の持つ国内女性騎手最多勝利(626勝)記録に迫ったところで、宮下騎手が昨年復帰。4月25日現在、宮下騎手663勝、別府騎手636勝で追いかける状況は変わっていない。
「追う立場は気楽ですし、宮下騎手がいることでモチベーションが上がります!」。昨年後半は成績不振で落ち込んでいる時もあったが、宮下騎手の復帰が刺激になり成績も上向いた。「女性騎手はみんな仲がいいですよ。おまけにレベルが高い。だからこそ負けたくないです」
今年の目標は、昨年獲れなかった「NARグランプリ優秀女性騎手賞」を獲得すること。高知競馬、地方競馬をけん引する存在であるために、「目の前の1戦1戦を大切に乗りたい」。
わくわく地方競馬 スペシャルインタビュー:別府真衣騎手(高知競馬)
2017.05.19 18:00
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