真剣佑、突然の改名と前のめり過ぎた父・千葉真一との”不協和音”

Photo by Pixabay(写真はイメージです)

 俳優の真剣佑(20)が所属事務所の移籍に伴い、「新田真剣佑」(あらた・まっけんゆう)に改名することを5月22日に発表した。真剣佑が移籍した事務所のトップコートは、俳優の松坂桃李(28)、菅田将暉(24)などが若手のイケメン俳優が多く所属している芸能事務所だ。

 俳優の千葉真一(78)を父に持つ“二世俳優”の真剣佑は、ロサンゼルス出身で高校卒業までハリウッドで生活、現在はドラマや映画など徐々に出演作を増やし、話題のイケメン若手俳優として注目を集めている。

 今回の改名を受け、千葉が父親だったということに驚く声や、今回付いた「新田」という名字についても話題が集まっている。特にファンの間では、自身が出演した映画『ちはやふる』シリーズで演じた「綿谷新(わたや・あらた)にひっかけたのではないか」というコメントも浮上し、役との繋がりに喜ぶ声も見られた。ちなみに真剣佑の本名は、父親である千葉の本名にあたる「前田」姓となっている。

「一部で新田という名字は、2015年に千葉と離婚した真剣佑の母親の名字なのではないかという声もあります。移籍前の真剣佑は、千葉の個人事務所に所属していましたが、この事務所自体は規模が小さく、各方面にトラブルを抱えていた千葉の存在が足枷になるなど思うように仕事の幅が広がらなかったという事情もあった。移籍の理由や経緯に関してはノーコメントとしていますが、真剣佑にとって移籍と改名は、父から離れて、自ら新たな道を歩み出すための覚悟としての行動だったように思います」(芸能記者)

 メディアに露出した当初、“イケメンすぎる二世俳優”として話題を集めてきた真剣佑。今回の改名は、二世俳優というイメージを払拭するための“自立”という思いもこめられているかもしれない。

■真剣佑は大物になる器の持ち主?

 デビュー当初から親子共演などもあった千葉と真剣佑だが、こうした移籍理由があった背景には、親であるがゆえの千葉の前のめりな行動が原因だという声もある。

「デビューして間もない息子を心配したのか、千葉が幅を利かせてさまざまな事務所にマネジメントを依頼していたようです。そのため内部はかなり混乱していたとか。真剣佑にとって、こうした千葉の前のめりの姿勢と干渉が、徐々に悩みの種になっていたとも。一部では、同世代の仲の良い若手俳優仲間に、芸能活動について相談していたとも言われています。今後の活動も考えた上で、父から離れるというのは非常に良い選択だったでしょう」(前出・芸能関係者)

 今回の移籍は、真剣佑自身が売り込みをしたとも言われている。父親との決別を図ったと思われる真剣佑だが、親子関係は良好であることには変わりがないという。

「あくまで決別したのは“芸能活動”としての意味合いが強いでしょう。千葉自身は2度の結婚と離婚を経験しています。そういった家庭関係の都合で、親子仲が悪くなる要因はたくさんありそうですが、俳優としての父を尊敬している部分もあるため、千葉に対しては諦観しているようです」(前同)

 20歳という若さにもかかわらず破天荒な父親をも寛容できる心構えをもつ真剣佑は、今後父親を超えるような器の大きい大物俳優になる可能性もありそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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