藤原竜也「リバース」が視聴率低迷でも原作ファンから叩かれない理由

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藤原竜也「リバース」が視聴率低迷でも原作ファンから叩かれない理由

 人気作家湊かなえ氏原作のドラマということもあり、今期の連ドラの中でも注目度の高かった「リバース」(TBS系)。視聴率は伸び悩んでいるものの、作品のクオリティは高いと評判だ。

「ドラマ製作陣は以前にも湊かなえ氏原作のドラマ『夜行観覧車』(2013年)、『Nのために』(2014年)を送り出してきたチーム。どちらも高視聴率だったため、今回の『リバース』も注目されていました。今のところ内容としてはその期待にたがわず、やはりこの布陣は間違いないと業界関係者を唸らせています」(テレビ誌ライター)

 それを可能にしているのが、作り手の原作との向き合い方だという。

「“湊かなえ原作”という看板に頼らず、ドラマ化した場合にどうすれば面白くなるかを考えている。原作にない設定や登場人物も多く出てくるが、あくまでも原作の世界観を理解したうえでのこと。そのため、本の読者に違和感を覚させないどころか、原作とはまた違う面白さを創り出している」(前出・テレビ誌ライター)

 確かに、ネット上によくある原作ファンからの批判はあまり見当たらず、逆に「結末がわかっていても引き込まれる」などとポジティブな意見が多い。

「藤原竜也、戸田恵梨香といった俳優たちの熱演も見どころです。もともと力のあるキャストが、このチームの中でさらに役者魂に火がついたように見える。とりわけ主演の藤原竜也の“人が良すぎて冴えない男”という、これまでの彼にはなかった役柄に注目です」(前出・テレビ誌ライター)

 湊かなえ氏も「想像以上の出来。奥行きが広がる」と評価したという本作。原作の“結末後”のストーリーもドラマオリジナルで描くというから、最終回まで目が離せそうにない。

(稲垣まゆう)

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