東宝配給/6月10日より新宿TOHOシネマズほかで公開
監督/西谷弘
出演/上戸彩、斎藤工、平山浩行、黒沢あすか、萩原みのりほか
“昼顔”と言えば、オールド・ファンならカトリーヌ・ドヌーブが最高に美しかったころの『昼顔』(67年:ルイス・ブニュエル監督)を思い出すだろう。最近また観たが、昼は麗夫人、夜は娼婦のドヌーブのパツキンがまばゆいのと、そのプレイがエロいのを改めて堪能した。
さて、日本の“昼顔”は不倫がメインで、連続テレビドラマとして14年夏に放映され、上戸彩の濡れ場などが話題になったものだ。この新作はその映画版となるが、映画化となりゃテレビ以上に濃厚なエロス描写がなければ何のための映画だよ、と思う。かつて鈴木京香主演のNHKドラマ『セカンドバージン』が翌年に映画化されたとき、エロス度が“テレビ並み”に終わってガッカリしたことがあったっけ。今回も同じ轍を踏むのだろうか?
映画版は、斎藤工と不倫した上戸彩が“二度と会わないし、電話、メール、手紙など一切連絡を取り合わない”と誓約し、夫とも別れ、単身海辺の町でひっそりと飲食店でバイトし、新生活に入るところから始まる。だが、運命のいたずらか、大学の非常勤講師となった斎藤が、この町に講演にやってくる…というあたりからコテコテのメロドラマ調なので、ツッコミどころは満載。こうして再びズブズブの関係が始まる。今度はプラトニックなままでいましょ、と言ったって、一度覚えたカラダの前にはムリムリ、だろうが!
脚本はテレビと同様、売れっ子の井上由美子で、同じくテレビドラマの天海祐希主演『緊急取調室』なんかも面白いのだが、“不倫ドラマ”となると少々歯が浮く。でも、あえてそうしているフシもある。驚いたのは、斎藤の妻の伊藤歩が再不倫を知り、ホテルの一室で咎め、
『そんなに好きなら、いっそ私の目の前で結ばれなさいよ! そうしたら許してあげるわ』
と、人前でのSEXを強要させようとするシーン。メロドラマ史上に残る名(迷)セリフではないか。さすがにソレは実現しないが、許してもらうためにエイヤァと本当にヤっちゃうのか、と思わせるあたりがすごいね! もしヤれば、これまたメロドラマ史上に残る名(迷)シーンになったのに…。
オジサン的に注目は“隠れ巨乳”と呼ばれた上戸彩のボディー。濡れ場絡みはマイルドに終始するので、過度な期待は無用。ただ、エンド・クレジットで2人の抱き合うシーンがたっぷり流れるので、早めに席を立たないように。大柄で浅黒い斎藤の身体と、華奢で小柄な(でも隠れ巨乳は着衣からもはっきり)上戸とは、よほど“肌が合う”のだろうか。それを確かめるための映画なのかもしれない。
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