桐谷美玲『人は見た目』第9話は大どんでん返しも響かず視聴率5.7%

人は見た目が100パーセント|フジテレビ公式ホームページより

 桐谷美玲(27)が主演を務める「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)第9回が6月8日に放送され、平均視聴率5.7%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)となり、前回から0.1ポイント減となった。

 第9話では、城之内純(桐谷美玲)が榊圭一(成田凌)と交際を決意するものの、慣れない男女交際にアタフタ。それでも圭一の優しさや前田満子(水川あさみ)と佐藤聖良(ブルゾンちえみ)のフォローに支えられ、次第に自信をつけていきます。仕事でもようやくクレエラジャパンのメンバーに認められ、最終回に向けてまとめに入っているように感じられました。恋も仕事もハッピーエンドの定番パターンだなと、途中まで気楽に考えていたものです。

 しかし、圭一が他の女性とキスしているところを純が目撃したラストで、事態は一変。しかも、圭一は悪びれる様子もなく、「純のすべてを受け入れるから、自分のことも受け入れてほしい」と言い切るのです。

 これまでどんなにテンポが悪くても、まったり路線を貫き通してきたドラマが、ここでまさかの大波乱。圭一のキャラの薄さは以前から気になっていましたが、ただの好青年だと勝手に解釈していたものです。それがまさか、堂々と二股(もっといるのかも)をかけるゲスキャラだったなんて……。

 しかし、今思えば、薄いエピソードそのものが、圭一という人物を物語っていたのではないのでしょうか。取るに足らない出来事だけで、簡単にキスして告白するような男なのです。

 圭一のへらへらした態度を見たときに、私は「付き合ってはいけない3B」という言葉を思い出しました。美容師、バーテン、バンドマンと頭にBの付く職業の男性は女性の扱いに慣れていて、浮気癖がある人が多いので避けた方がいいという説です。真面目に働いている方には大変失礼な話ですが、圭一を見ると「やっぱり美容師ってチャラいのかも…。」と思わずにはいられません。

 今回は聖良と丸尾拓馬(町田啓太)の恋の進展や、浴衣やネイルの女子力研究など、他にも見どころがあったはずですが、あまりに衝撃的なラストに、すべてのエピソードが吹き飛んでしまいました。同じことを感じた視聴者は、きっと多いのではないのでしょうか。

 脚本家はこの大どんでん返しを狙って、ひたすらまったりペースを貫いていたのかもしれませんが、ここまで視聴者を驚かせることができるなら、ここまでの回でもう少しだけアクセントをつけて欲しかったです。そうすれば、もっと視聴者の心をつかめたかもしれないのに…。今さらながら、間延び感が大変惜しいです。

 いよいよ来週は最終回。圭一の軽薄さにショックを受けながらも拒み切れない純は、必死で交際を阻止する満子や聖良と仲たがいすることに……。「女子モドキ」の明日はどちらなのでしょうか?

文・Harumaki

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